XM&A、動物病院のM&A市場で異例の迅速成長を遂げる
動物病院のM&Aを専門に扱うXM&A and COMPANYが、サービス開始からわずか半年で登録件数が100件を超え、大きな注目を浴びています。東京都世田谷区に本社を置く同社は、獣医師としての専門知識を最大限に生かし、事業承継を円滑に進める仲介サービスを提供しています。この勢いは、動物病院市場の現状にも直結しており、開業ラッシュから廃業の潮流に転じつつある日本の動物病院事情における新たな解決策として位置付けられています。
XM&Aの急成長の背景
XM&Aは2024年4月に設立され、以来着実に登録件数を増やしてきました。その登録の約60%は譲受希望者(バイサイド)、約40%が譲渡希望者(セルサイド)であり、双方がバランス良く登録されている点が特徴です。
M&A仲介業は本質的に、譲渡する側と譲受ける側の相性が成功のカギを握ります。XM&Aでは、獣医師としての視点を持ち、獣医学的な観点からも仲介を行います。これにより、売却希望者と買収希望者の間でのフィット感や将来ビジョンの共有をもたらし、より良いマッチングを実現します。
持続可能な動物病院運営のために
最近の調査によると、動物病院の経営者の約46%がM&Aに対してポジティブな意識を持っていることが判明しました。これは、動物病院業界におけるM&Aの重要性が増している証拠です。特に、開業医の高齢化や犬猫の飼育頭数の減少といった市場環境の変化が、この動きに拍車をかけていると言えます。
XM&Aでは、バイサイドとセルサイド双方に対して、最新の市場動向や業界の知識を基にしたアドバイスを行い、動物病院の事業承継をスムーズに進めるためのサポートをしています。特に、カルテ承継™️という独自サービスを通じて、買い手が見つからない場合でも売却が可能な仕組みを整えています。このサービスは、獣医師や動物病院経営者からの評価も高く、他社にはない選択肢を提供しています。
M&A支援機関としての登録
XM&Aは、中小企業庁が指定するM&A支援機関としても登録されており、これにより仲介費用の一部が補助金の対象になることが決定しました。これにより、より多くの動物病院経営者が経済的な面でもM&Aを検討しやすくなっています。
未来への展望
XM&AのCEOである小川篤志獣医師は、動物病院経営者が100件以上も登録するとは予想していなかったとしながらも、その流れに感謝の意を示しました。彼は、個々の獣医師の夢やビジョンに寄り添い、動物病院の廃業を防ぎ、次世代へと託すことができるよう尽力すると語っています。
動物病院のM&A市場は、今後ますます注目を集めることが予想されます。XM&Aは、その専門性を生かして、動物病院経営者に新しい選択肢を提供し、より良い未来へと導いていくことでしょう。