中小企業の退職金制度を知ろう！「中退共制度」新企画始動

中小企業向け退職金制度「中退共制度」の魅力

中小企業が抱えるさまざまな課題の中でも、退職金制度の導入は多くの経営者にとって難しいテーマです。しかし、1978年に制定された「中小企業退職金共済法」に基づいて設立された「中退共制度」は、そんな中小企業に取って非常に有益な制度です。2023年5月現在、約37万9千の企業がこの制度に加入しており、約362万人の従業員がその恩恵を受けています。

「中退共制度」とは何か？

「中退共制度」は、中小企業の事業主が退職金制度を導入するための手助けをする国営の制度です。単独での制度設立が難しい中小企業に対し、国の支援を受けつつ、退職金制度を設けることができます。特に、従業員の福祉を増進させ、雇用の安定を図ることを目的としています。

オリジナル漫画「教えて！退田さん」次なる展開

本制度の認知度向上のため、10月からプロモーション活動がスタートします。今年新たにリリースされるのは、人気のオリジナル漫画「教えて！退田さん」の新シリーズです。このシリーズでは、税理士である退田さんが中小企業の事業主の悩みに寄り添い、「中退共制度」の利点を分かりやすく解説します。特に、面接に来る若者たちの間での退職金の有無は、今や重要な決め手となっています。

漫画を通じたストーリー展開により、制度への理解がより深まることを目指しています。事業主が税理士に相談している様子を描くことで、実際に制度を利用する際のリアリティを持たせています。

多角的なプロモーション展開

プロモーションは、漫画だけにとどまらず、TVCMや広告、ポスター・チラシなど、多様なメディアを利用して展開されます。特に、2023年10月2日から放映されるTVCMでは、退職金制度がないことに不安を感じている若者たちの目線から、制度の重要性をアピールします。また、特設サイト「マンガでわかる中退共」も設けられ、視覚的に理解しやすいコンテンツが用意されます。

中退共制度の持つ6つのポイント

「中退共制度」の特徴として、以下の6つのポイントがあります。

1. 国の助成: 初めて加入する事業主や掛金を増額する事業主には国から助成があります。
2. 掛金の選択肢: 従業員ごとに異なる16種類の掛金月額から選べ、変更も可能です。
3. 管理の簡便性: 掛金は口座振替で管理が簡単。従業員の納付状況も通知されます。
4. 短時間労働者: 特例掛金が用意されており、助成も上乗せされます。
5. 非課税扱い: 法人企業の掛金は損金、個人企業では必要経費として非課税です。
6. ポータビリティ: 転職時に退職金を引き継ぐことができます。