シンガポールと日本が手を組み、医療機器のグローバル輸出を目指す新たなジョイントベンチャー設立

シンガポール本社のノボテックグループと、日本のノイシュタットジャパン株式会社が、医療機器の輸出を目的とした新会社、DXDMed株式会社（以下「ディバイディメッド」）を設立することに合意した。この企業は、2025年1月に設立され、主に日本の医療機器を世界に広める役割を果たす予定だ。ノボテックは、ヘルスケア・テクノロジー事業への投資と管理に特化した企業であり、シンガポールや米国などでの事業経験が豊富である。特に、生成AIを活用した医療機器の開発にも力を入れており、グローバルな成長を目指している。一方、ノイシュタットは、歯科医療機器の開発を手掛ける日本企業で、「キツツキコントラ」という注目の製品を持つ。これは、特許技術を活用し、自動化された根管治療を行える機器で、年間約1700の日本の診療所で使用実績を持つ。今回のジョイントベンチャー設立にあたり、ノボテックの取締役である今関源規氏は、両社が共通のビジョンを持っていることを強調し、「日本の革新的な技術を世界に広めるための取り組みを進め、優れた医療機器を海外展開することができる」と語った。また、ノイシュタットの代表取締役である鈴木計芳氏は、自社の理念を掲げ、「生涯、自分の歯で食べられる楽しみを守るための治療を重要視している。今回のジョイントベンチャーを通じて、世界の歯科医療に貢献していきたい」との意気込みを示した。ディバイディメッドは、日本の医療機器の輸出を越え、他のベンチャー企業や中小企業の医療サービスも広く提供するプラットフォームを構築し、今後5年で上場を目指す。この新たな取り組みは、日本から世界への革新を芽生えさせる大きな一歩といえるだろう。