東京建物、次世代農業革命に参画
東京建物株式会社は、持続可能な食と農業の未来を見据え、次世代農業ベンチャーの株式会社BGが推進する「Next Green Revolution」に参画することを発表しました。この取り組みは、2024年11月に始まる「Regenerative City Tokyo」(RCT構想)の一環として位置付けられています。
RCT構想の背景
RCT構想は、東京建物が中心となり、東京駅周辺のYNKエリアでリジェネラティブな都市モデルを構築し、環境と社会のウェルビーイングを両立させるプロジェクトです。この構想では、2030年までに都市の消費と地方の生産が双方向に価値を創出できる仕組みを整備することを目指しています。2026年には新たな複合施設「TOFROM YAESU」が竣工予定で、ここを拠点にして地域と都市の新しいエコシステムが構築されます。
「Next Green Revolution」の概要
「Next Green Revolution」は、環境と経済課題に直面している日本の農業を変革するための運動です。このプロジェクトは、自然界に近い育成方法を用いて生産された「Next Green Vegetables」を展開し、消費者においしさと持続可能性を同時に体験してもらうことを目的としています。この野菜ブランドは、日本初となる“おいしい理由”を可視化しており、消費者が買う際の値打ちを理解しやすくする仕組みを持っています。
取り組みの具体的な内容
環境価値の可視化と農家への支援
「Next Green Revolution」の取り組みでは、環境価値を定量化し、農家に利益を還元する「Next Green Credit」という、日本初の環境クレジットを導入します。これにより、消費者はおいしい作物を楽しむだけでなく、それがどのように環境への負荷を軽減しているかも理解できるプログラムになります。また、食堂では「Next Green Vegetables」を使用したメニューを提供し、働く人々が日常の中で持続可能な選択ができるように工夫されています。
交流の促進
さらに、地域の農家と都市の労働者との交流イベントを通じて、お互いの理解を深められる取り組みも行います。農家が都心に足を運ぶ機会を設けることで、食の背景にある文化や生産への理解を深めます。
結論
東京建物が参画する「Next Green Revolution」は、消費者と生産者をつなぎ、持続可能なフードシステムを実現するための重要な一歩となります。さらに、この活動は都市と地方が共に貢献し合う新しいエコシステムの礎となり、2030年までに持続可能な未来を目指す取り組みとして、私たちの食文化を大きく変えていくことでしょう。未来の食を変えるこのプロジェクトに、私たち全員が注目する必要があります。