スマート薬局の実運用評価が示す新たな可能性と今後の課題
株式会社MG-DXは、大阪大学大学院等と共同で行った「スマート薬局」での無人受付および薬局内遠隔服薬指導に関する研究の結果を発表しました。この研究は、日本調剤の協力を得て実施され、高齢者を含む様々な年代において、無人受付と遠隔指導の受容性が確認されるなど、注目される内容が多く含まれています。
無人受付・遠隔服薬指導の実運用
本研究では、調剤薬局における患者体験を向上させるため、無人受付と遠隔服薬指導の導入効果を分析しました。患者からは、「待たずに受付ができる」との評価が得られ、遠隔服薬指導では「自分のペースで説明を受けられる」という声も多く、今後も継続的に利用したいとの意向が表明されています。
特に注目されたのは、無人受付においては、スタッフのサポートなしに操作を完了できる割合が51.5%から85.7%にまで向上した点です。遠隔服薬指導においても、全体の平均で操作完了率が12.5%から63.2%へと増加し、薬局スタッフの負担が軽減される可能性が見えてきました。
遠隔服薬指導と店舗薬剤師の業務効率
この研究においては、遠隔服薬指導が店舗側の薬剤師が調剤業務に専念できる体制を整えることにも寄与すると示されています。対面よりも対応しやすいとの意見が薬剤師から挙がっており、以前よりも効率的な業務運営が期待されています。
持続可能な運用体制についての考察
研究が示した重要な点の一つは、導入後もスタッフのサポートが必要な場合があるということです。特に高齢者や機器操作に不安を感じている患者に対しては、柔軟に対応できる運用設計が求められます。サービス導入が業務を完全に無くすものと考えず、周辺タスクの再配分を前提にした設計が必要です。
また、無人受付の際のプライバシーや利用環境への配慮も重要な課題として挙げられています。患者がより安心して利用できる環境を構築するための工夫が求められます。
明確な運用ルールの整備
遠隔服薬指導の導入時には、店舗側と遠隔側双方での役割分担が明確であることが円滑な運用の鍵となります。患者案内や機器操作の補助など、店舗側に残る業務があるため、運用ルールを整備することが今後の課題です。
今後の展望
MG-DXは、今回の研究結果をもとに、薬局スタッフがより専門的な業務に集中できる環境作りに努め、患者が安心して使用できる新しい薬局体験を実現することを目指します。薬局DXの実現に向けた一歩を踏み出すこの取り組みは、今後さらなる進展が期待されます。
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