キヤノンITSが新たに提供するCato SASEクラウド向けSOCサービスの全貌

Cato SASEクラウド向けSOCサービスの概要

キヤノンITソリューションズ株式会社（以下、キヤノンITS）は2026年3月から、ITインフラサービス「SOLTAGE」ブランドの一環として、Cato SASEクラウド向けの新しいセキュリティ運用サービス、SOC（Security Operation Center）を開始します。このサービスは、企業のIT資産を保護し、ネットワークとセキュリティの管理を向上させることを目的としています。

SASEの重要性と市場のニーズ

近年、企業は自社のIT環境をインターネットに接続し、SASE（Secure Access Service Edge）の導入が急速に進んでいます。この背景には、リモートワークの普及やクラウドサービスの拡大が影響しており、ビジネス環境の変化により従来のセキュリティ対策だけでは不十分とされています。しかし、SASEの運用には専門的な知識が必要で、そのための人的リソースの確保は多くの企業にとってハードルとなっています。

そこで、SOCサービスが注目されています。SOCは、常時異常を監視し、セキュリティログやイベントの適切な管理を担う専門機関です。企業が自社での運用が難しい中で、外部の専門組織に委託する動きが増えています。

Cato SASEクラウド向けSOCサービスの特長

Cato SASEクラウド向けのSOCサービスは、以下のような特徴を持っています。

- ### 脅威検出と対策の提供

「Cato SASEクラウド」を通じて、脅威を検出し、インシデントが発生した際には初動対応から恒久対応まで一貫してサポートします。また、定期的に利用状況の分析を行い、セキュリティに関するレポートも作成します。

- ### AIによる相関分析と自動提示

収集したログやアラートはAIにより自動分析され、脅威度や緊急度を評価します。これにより、具体的な対処シナリオを提示し、迅速な対応を可能にします。

- ### 初動対応の自動化

疑わしい端末に対して、SOCシステムはMDRソフトウェアに命令し、ネットワークから自動的に隔離します。人間の介在を減らすことで、対応の迅速化とリソースの効率化を図ります。

- ### コスト削減の実現

人的リソースに頼らない運用を実現することで、外部委託の利用料金を削減。これにより、企業は必要なセキュリティ対策を抑制することができます。

キヤノンITSの展望

今後、キヤノンITSは「SOLTAGE」ブランドのもとで、クラウドセキュリティサービスの拡充に努めます。そして、SOCサービスもより多くの連携対象を増やし、包括的なネットワーク保護を目指すとしています。これにより、顧客のニーズに応じた柔軟なサービス提供が可能となるでしょう。

料金と提供時期

Cato SASEクラウド向けのSOCサービスは、月額30万円（税別）からの料金で提供され、2026年3月より利用可能となります。この新サービスは、企業が直面するセキュリティの課題に対する強力な解決策として注目されています。

キヤノンITSの強力なITインフラサービスを活用し、システム全体の運用負担を軽減しつつ、コア業務に集中できる環境を実現することが期待されています。

まとめ

Cato SASEクラウド向けSOCサービスは、企業が自社のIT環境を安全に保つための新たなパートナーとなります。AIを駆使した先進的なサービスは、セキュリティ管理の効率化を実現し、企業の生産性向上に寄与します。キヤノンITSは、今後も顧客のニーズに応えたサービス提供を通じて、ITインフラの信頼性を高めていくでしょう。

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