アストンマーティンの新型ハイパーカーValkyrieが、デトロイトのダウンタウンにて開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第5戦に挑むことが決定しました。このイベントは、2025年5月28日(米国時間)に行われ、市街地コースとしては今シーズン最後のストリートレースとなります。ロングビーチでの経験をもとに、アストンマーティンTHORチームはさらなる高みを目指します。
Valkyrieはアストンマーティン初のル・マン・ハイパーカー(LMH)であり、GTPクラスでも唯一の公道仕様ハイパーカーです。2月のカタール1812kmレースでデビューを飾り、IMSAとFIA世界耐久選手権(WEC)の両方に出場する唯一のLMHとして注目を浴びています。これまでのレースでは、3回のポイントフィニッシュを達成しており、特に4月のロングビーチ戦では、ドライバーのロマン・デ・アンジェリスとロス・ガンが8位を獲得。彼らがこの成功をデトロイトにも繋げられるかが焦点です。
アストンマーティンTHORチームの代表イアン・ジェームズは、チームが成長を続けている点に自信を示しています。「レース毎に進化を重ねており、新しいマシンでポイントを獲得できたのは非常に嬉しいです。次回のレースでもこの調子を維持し、さらなる成果をあげられると思っています」と語っています。
ロス・ガンはデトロイトの魅力を語り、「市街地の中心部はレースの雰囲気が変わり、よりストリートレースらしくなると思う。ロングビーチの経験が生かせるだろう」と自信を見せました。このチームは、Valkyrieの性能を最大限に引き出すために努力しており、ラグナ・セカでの進歩も反映されることを期待しています。
一方、ロマン・デ・アンジェリスは過去の成功が頭に残っているようで、「デトロイトは特に好きなレースで、新たなチャレンジに挑むのが楽しみです。IMSAの他のレースも経験し、自分たちのスピードが上がっているのを実感しています」とコメントしました。
アダム・カーター、アストンマーティン耐久モータースポーツ責任者は、Valkyrieの挑戦は新たなデータをもたらすだろうと分析しています。「市街地コースは異なる課題があり、Valkyrieのポテンシャルを把握するための貴重な機会です。ロングビーチでの実績があるので、今回も良い成績を目指します」と意気込みを語ります。
デトロイト・スポーツカー・クラシックは、5月31日(土)15:40(GMT+4時間)に始まる予定で、IMSA TVとYouTubeチャンネルで中継されるほか、各国の放送局も生中継を行います。アストンマーティンの挑戦から目が離せません!
アストンマーティンは1913年に設立され、スタイルと性能の両立で知られています。最新のValkyrieは、モータースポーツの新たな戦略と共に、その評価を高めています。ラグジュアリーブランドとしての地位を確立しながら、2030年までにはネットゼロを目指していることでも注目されています。