奈良伝統工芸後継者育成研修が始まる
奈良市では、地域の貴重な伝統工芸を継承し、次世代の職人を育てるために奈良伝統工芸後継者育成研修を実施しています。この度、第8期生の募集が全国でスタートしました。これにより、伝統的な技術を未来に繋げる新たな才能を発掘します。
研修の詳細
この研修プログラムでは、奈良一刀彫の名匠、土井志清氏と奈良晒の岡井大祐氏が工房主として参加。彼らのもとで実践的な技術指導を受けることができます。研修を希望する方は、以下の条件を満たす必要があります。
参加資格
- - 研修開始時に満40歳未満であること。
- - 希望する科目の基礎技術を持っていること。
- - 奈良に対する愛着があり、研修修了後も地元工芸に携わる意欲があること。
研修内容
- - 奈良一刀彫または奈良晒の基本的な指導を受ける。
- - なら工藝館等にて技術的な自己研修を行う。
- - 制作実演等への参加を通じて実践経験を得る。
- - 経営力強化や販路拡大のためのプログラムを受講する。
研修期間
研修は令和8年4月1日から始まり、令和11年3月31日まで。更新のため、1年ごとに審査が行われます。
奨励金
受講者には月15万円の奨励金が支給されます。これにより、経済的な負担を軽減し、修行に専念することができます。
工房主のご紹介
土井志清氏(奈良一刀彫)
奈良県生駒に工房を構える土井氏は、45年以上のキャリアを持つ一刀彫の名工。彼の作品は日本国内外で高く評価され、多くの受注を受けています。伝統技法を守りつつ、現代的な感性を取り入れたデザインが特徴です。特に、精緻な彫刻技術による干支や節句人形が人気を博しています。
岡井大祐氏(奈良晒)
1863年から続く麻工房の6代目として、岡井氏は手紡ぎ糸による奈良晒を製造しています。奈良市田原に工房を構え、店舗も運営。彼のブランド、Mafu a Manoは、麻の素材感を大切にすることにこだわり、多くの支持を得ています。2024年には奈良県伝統工芸士に認定される予定です。
募集概要
募集期間
令和7年10月7日(火)から12月10日(水)まで。
応募方法
応募は奈良市の公式ホームページより確認することができます。興味のある方は、以下のリンクから必要な情報をご確認ください:
奈良伝統工芸後継者育成研修ホームページ
説明会・交流会
研修の詳細を知るチャンス!説明会と工房主によるトークセッションが現地またはオンラインで開催されます。
- - 日時:令和7年11月15日(土)13:30〜15:00(現地参加者は16時まで)
- - 場所:BONCHI(奈良市橋本町3-1)またはオンライン(Zoom)
- - 参加費:無料
- - 対象者:「職人になりたい」「伝統工芸に興味がある」「研修制度への応募を検討中の方」
- - お申込み:こちらからどうぞ
まとめ
奈良の伝統工芸を未来に繋げるためのこの機会をお見逃しなく。職人としての新たな一歩を踏み出しましょう!