株式会社レスキューナウがSingleID導入で運用効率化が実現
防災や危機管理情報の分野で有名な株式会社レスキューナウは、最新のクラウド認証サービス「SingleID」を導入することで、運用工数の大幅な削減とセキュリティの強化を同時に実現しました。この導入は、同社が抱えていた従来のVPN管理の課題に対処する重要な一歩となっています。
導入の背景と課題
株式会社レスキューナウは、緊急災害や交通・ライフライン情報を24時間体制で収集し、企業や自治体に迅速に情報提供するサービスを展開しています。長年にわたり、同社はYAMAHAのRTXシリーズルーターを使用したVPN標準機能によって運用を行っていましたが、急速に増えたユーザーによって次第に運用上の課題が明らかになりました。
運用工数の課題
ルーターに対する設定変更は全て手動対応となり、管理者がパスワード変更等をすべて処理しなければならないため、運用工数が急増していました。株式会社レスキューナウの情報システム部部長、田阪直人氏は、「ルーター上でしか設定変更ができないため、ユーザーが自身でパスワードを変更することもできず、全て管理者が手動で行う必要がありました」と語ります。
セキュリティリスク
さらに、従来の認証方式が単一要素であったため、セキュリティ向上のための動きが必要不可欠でした。また、認証ログの可視化が難しく、トラブルが発生しても迅速な対応ができないことが大きな課題とされていました。
SingleIDの選定理由
こうした課題を解決するために、株式会社レスキューナウは複数の選択肢を比較検討した結果、SingleIDの導入を決定しました。その理由は以下の点に集約されます:
1.
高い親和性:既存のYAMAHAルーターとの高い互換性があり、導入後もインフラへの影響を最小限にとどめることができました。
2.
シンプルな構成:検証段階での導入もスムーズで、動作が安定していることが確認されました。
3.
自動化の実現:Microsoft Intuneとの連携によって証明書の自動配信が可能になり、管理工数を大幅に削減しました。
4.
コスト効率:従来のアプライアンス機器の導入と同程度のコストで、さらなる拠点展開も視野に入れています。
導入の具体的効果
SingleIDを導入することで、同社は複数の具体的な効果を実現しました:
- - パスワード管理:導入前は管理者が全て手動で管理していましたが、導入後はユーザー自身が主導となり、仕組みによる自動化が進みました。
- - セキュリティ強度:単一要素認証から多要素認証へ移行したことで、安全性が大幅に向上しました。
- - 拠点管理:各拠点の個別登録からSingleIDを利用した一元管理へと移行しました。
田阪氏は、「以前は『人が頑張る運用』でしたが、今は『仕組みで守る運用』に変わりました。ユーザー側の体験はほぼ変わらず、管理部門の負担が軽減された」とのことです。
今後の展開
現在は一定の成果を上げている東京拠点での導入を皮切りに、大阪拠点への展開や、Microsoft Entra IDやIntuneを利用したID・端末管理の推進、さらには将来的なゼロトラスト環境への段階的移行も計画しています。
SingleIDは、シンプルでありながら強固なセキュリティを提供するための重要なツールとなり、レスキューナウの今後の成長が期待されます。これにより、さらに安全で効率的な危機管理情報サービスの提供が実現されることでしょう。