マックスマーラ、イタリアのカゼルタ宮殿での新たなコレクション発表
2026年に向けたマックスマーラのリゾートコレクションのショーが、壮麗なイタリアのカゼルタ宮殿で開催されることが決まりました。この宮殿は、18世紀に建設され、ヨーロッパで最も豪華で大規模な建物の一つとして知られています。
マックスマーラは1951年に設立され、その創業当初からイタリアの豊かな文化とファッションに根ざしています。戦後の復興期に生まれたこのブランドは、女性たちが「ベッラ・フィグーラ」(美しい姿)を追求する姿勢にインスパイアされたスタイルを確立しました。シンプルでありながらも上品なスタイルは、イタリア女性のアイデンティティを形成し、新しい時代の流れに調和しています。
今回のコレクションでは、ナポリの女性たちが持つ不屈の精神を描いた作品がテーマとなっています。エドゥアルド・デ・フィリッポやヴィットリオ・デ・シーカ、ジュゼッペ・デ・サンティスの映画に登場するシルヴァーナ・マンガーノやソフィア・ローレンといった象徴的な女性たちが、コレクションのヒントとなっています。彼女たちが持つ官能的で情熱的な美しさ、ダンディな“スグニッツォ”(街の若者)の雰囲気を体現したスタイルが新たに発信されます。
ショーの舞台はカゼルタ宮殿の壮大な大理石の階段で、コレクションはナポリ神話の人魚「パルテノベ」に捧げられ、彼女の誇りと情熱が表現されることに期待が高まります。コレクションの発表は、現地時間の6月17日20時から予定されており、多くのファッション関係者やメディアが集結することでしょう。
この特別なコレクションは、ナポリの女性たちの魅力だけでなく、イタリアの豊かな文化遺産をも祝福するものとなるでしょう。マックスマーラというブランドが長年にわたって培ってきた美の哲学が、どのように今次の時代に向けた形で表現されるのか、注目が集まります。ファッション界は、このコレクションが新たな流れを作り出すことを期待しているのです。マックスマーラの新作がどのように視覚と心を掴むのか、次回の発表が待ち遠しいですね。