アストンマーティンValkyrieが北米デビュー
2025年3月、アストンマーティンはその最新型ハイパーカーValkyrieを、北米で最も名高い耐久レースであるモービル1セブリング12時間レースに出場させ、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権におけるデビューを果たしました。このレースは非常に過酷であり、アストンマーティンの新しい挑戦の始まりを象徴する全員の期待がかかる瞬間です。
Valkyrieは、アストンマーティン初のル・マン・ハイパーカー(LMH)として、IMSAの最高峰GTPクラスで執り行われるレースに出場する唯一の公道仕様ハイパーカーです。THORチームが指揮するValkyrieは、FIA世界耐久選手権(WEC)とIMSAの両方に公式に出場する初のLMHカーとして、名誉ある瞬間を刻むことになりました。
卓越した技術と性能
Valkyrieは、アストンマーティン・パフォーマンス・テクノロジーズとTHORによって量産モデルを基に開発された競技用バージョンを有し、カーボンファイバー製のシャシーと6.5リッターV12エンジンを搭載しています。エンジンは最高回転数11,000rpm、最高出力1,000bhpを発揮できるものの、レギュレーションに従い500kW(680bhp)に出力制限されています。
今期のValkyrie出場は、アストンマーティンにとって2011年シーズン以来の米国スポーツカーレース最上位部門挑戦です。これにより、アストンマーティンの歴史が新たな章を迎えることになります。
経験豊富なドライバー陣
IMSAでは、Valkyrie 23号車のドライバーとして、ロマン・デ・アンジェリス(カナダ)とロス・ガン(英国)が名乗りを上げます。両者はアストンマーティン・レーシング・アカデミーの卒業生であり、豊富な国際的レース経験を持っています。さらに、セブリングやシーズン最終戦であるロード・アトランタには、アレックス・リベラス(スペイン)が加わります。リベラスもIMSAでの実績があり、ValkyrieでFIA WECにフル出場する予定です。
ロス・ガンは、「今年のセブリングは特に重要なイベントです。Valkyrieの初IMSAレースということで、とてもワクワクしています。」と述べ、準備の重要性を強調しました。
熱い競技シーン
アストンマーティンはValkyrieがGTP部門に立ち向かう一方で、GTDカテゴリーでもVantage GT3が頑張ります。前回のデイトナ24時間での表彰台獲得を記憶に、アストンマーティンTHORチームはGTDクラスでも競争力をアピールします。
Vantage GT3は、同ブランドの伝説に続く名车型であり、過去の実績を活かしながら優勝を目指します。アストンマーティンはこのレースを北米のお客様に披露することに大きな意義を見出しています。
セブリングレースの様子
2025年3月15日(土)に行われるモービル1セブリング12時間レースは、IMSAのYouTubeチャンネルでも中継される予定です。多くのファンがValkyrieの走りを楽しみにしつつ、アストンマーティンの新たな挑戦が始まります。
アストンマーティンのクオリティと性能が試される、この特別なレースにご期待ください。