引っ越しプラットフォーム『HAKOPLA』の誕生
株式会社リベロが2019年7月29日に導入した『HAKOPLA(ハコプラ)』は、初の引っ越し業者間のマッチングプラットフォームとして業界に新風を吹き込んでいます。このシステムは30社の提携引っ越し業者と共に約1年かけて開発され、引越しにかかわるさまざまな課題を解決することを目的としています。
引っ越し業界が抱える問題
引っ越し業界では、特に中小規模の業者において「営業エリア外への引っ越し」に関する問題が長年にわたって続いています。エリア外への引っ越しでは、一般的に「行きの荷物はあるが、帰りの荷物がない」という状況が発生し、事業者は受注したくても請け負いたくないというジレンマに陥ります。このような問題が、近年の引っ越し難民や高額な見積もりとも関連しています。
プラットフォームの意義
HAKOPLAは、こうした引っ越し業者同士のマッチングを行い、無駄なトラックの空きスペースを有効活用します。これにより、遠方への引っ越し作業も委託できるようになり、事業者にとってのメリットが生まれる仕組みを構築しています。特に、引越し業界が抱える価格競争や人手不足の課題に対しても、協力することで解決の糸口が見えてくるでしょう。
参画した事業者との協力
本プロジェクトは2018年6月に始まり、リベロと提携している約60社の中から、問題解決に取り組む意欲を持った30社の事業者と共に活動してきました。年に4回の実務者協議会では、サービスメニューやシステムの開発が進められ、実際の引っ越し作業後にはお互いの評価が公開される仕組みも導入されました。これにより、サービスの質を担保できる体制が整いました。
今後の展望
『HAKOPLA』は、引っ越し作業のマッチングのほか、トラックの空きスペースの共有や資材回収のマッチングなど、引っ越し業界のさまざまなニーズに応えるサービスの拡充を目指しています。これからも引っ越し業者が抱える課題を解決するため、新たな機能やサービスの追加を検討していく予定です。
会社概要
株式会社リベロは、東京都渋谷区に本社を置く企業で、新生活に関わるコンサルティングサービスを提供しています。代表取締役の鹿島秀俊氏のもと、一貫して「ユーザーファースト」に取り組み、現在は国内約170社の不動産会社や約85社の引っ越し業者と提携しています。特に法人向けの「転勤ラクっとNAVI」は、官公庁や上場企業などに導入され、実績を上げています。個人向けの「引越しラクっとNAVI」も評価され、これまでに累計約217万件のサービス利用があると言います。
まとめ
『HAKOPLA』は、単なるマッチングプラットフォームに留まらず、引っ越し業界の未来を考えた新たなサービスとも言えます。今後、業界全体がどのように変化していくのか、期待が膨らみます。詳細は公式サイトをご覧ください。
公式サイト
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