デジタル時代の新しい終活の形
私たちの身の回りには、日々増え続けるデジタルデータが存在します。スマートフォンやパソコンに溜まった写真、SNSへの投稿、そして様々なオンラインサービスのアカウント。これらのデジタル遺品は、私たちの生活に欠かせないものとなる一方で、万が一の時に遺族にとっては困難な問題を引き起こすことがあります。特に、2025年2月に株式会社151-Aが開始する「デジタル終活ワンストップサービス」は、この問題に光を当てる画期的な取り組みです。
デジタル終活の背景
現代人は、70代を除くほとんどの年齢層で90%以上がインターネットを利用し、多くの人々がSNSを活用しています。このように、我々の日常生活はインターネットなしでは成り立たないと言っても過言ではありません。しかし、便利さの裏には、デジタル遺品という新たな課題が待ち受けています。一体、デジタル終活とは何を意味するのでしょうか?
株式会社151-Aとエコパソの提携
株式会社151-Aは、静岡県三島市に拠点を置く遺品整理会社で、2020年から遺品整理サービス「まごころプランナーズ」を運営しています。2024年からデジタル遺品整理サービスを開始し、増加するデジタルデータへの対応を進めています。2025年からはエコパソ株式会社と提携し、「デジタル終活ワンストップサービス」を展開します。このサービスは、デジタル遺品の整理・管理に特化したものです。
デジタル終活の必要性
デジタルデータが放置されることで、個人情報の漏洩や不必要な継続課金、さらには遺産相続にまつわるトラブルが発生する可能性があります。このサービスを利用することで、デジタルデータを適切に整理し、安心して残りの人生を過ごす手助けをします。利用者は、自身のデータを整理する中で、大切な思い出を選び出し、遺族に伝えたい事を整理することができます。
サービスの流れと内容
このサービスには、松・竹・梅の3つのコースが用意されています。契約期間は20年で、更新制を採用しているため、10年または20年から選択可能です。具体的なプロセスはこうなります。
1. お客様からアカウント情報をヒアリング
2. 管理したいアカウントデータを確認
3. ご遺族への伝達事項のヒアリング
4. データをお預かり
5. 年1回のデータ更新確認
6. ご遺族からの死亡連絡後、遺志に沿った対応
7. 最後に預かりデータを完璧に削除
この流れを通して、利用者の大切な情報が安全に管理され、必要があれば遺族にスムーズに伝達されるよう配慮されています。
社長からのメッセージ
151-Aの岡本社長は、「多くの人々がデジタルデータを預けることで、思い出や大切な情報を大事にできる。最後の意志をしっかりと残すために、私たちが一緒にそのサポートをしたい」と語っています。デジタル遺品整理に対する想いや、安心感を提供することに力を入れたサービスがスタートします。
終わりに
デジタル終活は新しい時代の終活の形。私たち自身や、お世話になった方々のために、今からデジタルデータを整理し、心の準備をすることが求められています。これからの時代、デジタルと共に生きる私たちにとって、このサービスは大きな助けとなることでしょう。