不登校ママの全国大会「ファミスペ2024 in 関東」
2024年11月30日(土)、横浜市にて不登校や引きこもり、発達に不安を抱えるお子さんの家族を対象にした「第12回ファミラボ全国大会『ファミスペ2024 in 関東』」が開催されます。このイベントは、NPO法人ファミリーコミュニケーション・ラボ(通称:ファミラボ)が主催し、毎年行われる親向けのセミナーとして人気を集めています。
ファミスペの目的と意義
ファミスペは、不登校の子どもを持つ保護者が集まり、情報を共有したりお互いの悩みを話し合ったりする場を提供します。今年のテーマは「子どもの自立をサポートするために、親が家庭でできること」と設定され、視覚支援と母子分離の重要性に焦点を当てています。
セミナーの内容
講師には、視覚支援のグッズを開発した株式会社おめめどうの代表・奥平綾子氏を迎え、親子間のコミュニケーション改善のための具体的な手法を学びます。視覚支援は、言葉だけでは伝わらない情報を能動的に伝えるための大切なツールとして注目されています。
視覚支援とコミュニケーション
不登校のお子さんとのコミュニケーションでよく見られるのが、親の意図とは裏腹に子どもが誤解をしてしまうケースです。親の不安が言葉に出てしまうことも多く、お子さんはそれを否定的に受け取ることがあり、結果的にコミュニケーションの質が悪化します。そこで視覚支援を取り入れることで、親の意図をクリアにし、より良い関係を築く手助けとなることが期待されています。
講師の体験を生かしたトーク
奥平氏は、自身の経験から母子分離の重要性を説きます。この分離は、地方で育った私たちには馴染みのない概念かもしれませんが、子どもの自立を促進する上で非常に重要です。親と子どもの関係が密接であることは自然ですが、適度な距離を取ることが、子どもが自分で考え行動する力を育てることにつながります。
セミナーの具体的な内容
セミナーは2部構成で、第1部では「母子分離の重要性と具体的に分けるもの」というテーマで奥平氏が講演を行い、第2部では「家族が元気になるスケジュール管理術」というテーマで臨床心理士の谷田ひろみ氏がワークショップを開催します。
親が自分のスケジュールや時間をうまく管理することが、子どもにとっても良い影響を与えることが期待されます。また、参加者同士の交流も設けられており、同じような悩みを抱える者同士での意見交換が行えます。
参加の詳細
イベントは横浜市社会福祉センターの大会議室で行われ、参加費は一般2,000円、NPO会員は1,000円となっています。定員は106名で、締切は11月23日です。セミナー終了後には懇親会も予定されており、参加者が気楽に交流できる場も提供されるというのが魅力です。
ファミスペは、全国各地から母親たちが集まり、共に学び、支え合う貴重な機会となっています。「子供のために何ができるか?」を考え、前向きに取り組んでいく場として、ぜひ多くの方に参加していただきたいと思います。