台湾映画上映会2024:『9発の銃弾』の特別上映会とトークイベント
2024年10月18日(金)、台北駐日経済文化代表処台湾文化センターにて特別上映会が開催されます。このイベントは、台湾文化センターが主催する「台湾映画上映会2024」の最終回であり、特に注目すべき作品であるドキュメンタリー映画『9発の銃弾』が上映される予定です。これは、出稼ぎ労働者であるベトナム人青年が警官の発砲によって命を奪われた事件を題材にした作品で、社会の不条理をリアルに描いています。
映画『9発の銃弾』の内容
このドキュメンタリーは、実際に起こった事件の映像や関連するインタビューを通じて、事件の真実に迫ります。監督のツァイ・チョンロン氏は、台湾における外国人労働者の厳しい現実と、社会構造の問題を強く訴えています。『9発の銃弾』は、2022年度の金馬奨で最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞しており、その内容は台湾社会だけでなく、広く現代社会が抱える普遍的なテーマについても考えさせられるものです。
上映後には、ツァイ・チョンロン監督がオンライン上で、また藤元明緒監督が会場に登壇し、トークイベントを行います。藤元監督の作品『海辺の彼女たち』は、外国人技能実習生の現実を描いており、国際的にも高い評価を受けています。
イベントの詳細
- - 日時: 2024年10月18日(金) 18時30分開場、19時00分開演(上映時間90分)
- - 場所: 台北駐日経済文化代表処台湾文化センター(東京・港区)
- - 登壇者: ツァイ・チョンロン監督(オンライン)、藤元明緒監督
このイベントは参加無料で、先着順で申し込みが可能です。事前にPeatixでの登録が必要となりますので、関心のある方は早めの申し込みをお勧めいたします。
文化センターの取り組みと台湾映画の魅力
台湾文化センターでは、2016年から台湾の新たな映画を紹介する上映会を行っており、今年からは映画監督のリム・カーワイ氏をキュレーターに迎えて、さらに充実した内容を提供しています。2024年には、5月から10月にかけて全7回の上映会が予定されており、日本初上映となる作品も多数取り上げられます。
この上映会は台湾映画の魅力を広めるだけでなく、現代の社会問題について考える良い機会ともなります。台湾社会の現状を映し出した映画を通じて、私たち自身の社会についても深く考えさせられる内容となっているため、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。