柳田國男生誕150周年記念特別展が始まります
宮崎県にある椎葉民俗芸能博物館では、柳田國男の生誕150周年を祝う特別展が開催されます。この特別展のタイトルは「柳田國男と椎葉村 ― はじまりの地から、民俗学を編みなおす ―」で、会期は2025年7月31日から11月9日までです。本展では、柳田と当時の椎葉村長との往復書簡の特別公開を行い、柳田民俗学の原点に迫る展示が行われる予定です。また、入場費が無料の特別展示室も設けられているため、気軽に訪れることができます。
デジタル施策の導入
この特別展では、ミュージアムピックがデジタル施策を取り入れ、来館者やオンライン参加者に新しい体験を提供します。特に、情報へのアクセスを容易にするための導線設計が行われる予定で、特別展に関する公式情報がスムーズに届くようになります。また、8月以降には「デジタル特別展」が順次公開され、オンラインでの学びの場が広がることが期待されています。
オンライン連続講座「柳田國男とわたし」
特別展が続く中で、9月からはオンライン連続講座「柳田國男とわたし」が開催されます。この講座には、遠野市立博物館や柳田國男・松岡家記念館、椎葉民俗芸能博物館の学芸員だけでなく、全国の大学教授や地域史家が参加し、貴重な知見を共有します。学びを深めるための素晴らしいチャンスとなることでしょう。
デジタルアーカイブの構築
さらに、椎葉民俗芸能博物館では「デジタルアーカイブ」の公開に向けて準備が進められています。これにより、所蔵されている資料に世界中からアクセスできるようにするという目標が掲げられています。どんな場所からでも、いつでも資料を閲覧できる環境が整うことで、多くの人々が柳田國男や民俗学の知識を深めることができるようになります。
その他の取り組み
ミュージアムピックでは、特集ページを立ち上げて椎葉村内での回遊を促進するコンテンツも提供します。GPSチェックイン機能や限定デジタルスタンプ(無料)を活用し、来館者が現地を訪れるきっかけをつくります。これにより、地域の魅力を再発見できる機会が増加し、より多くの人々が椎葉村を訪れることが期待されます。
ミュージアムピックの役割
ミュージアムピックは全国約5800箇所の博物館と連携し、訪問記録やデジタルスタンプのサービスを提供しています。地域を訪問するきっかけをつくり、施設への来館を促すためにオンラインとオフラインの両面から支援しているのです。旅行先や地元の特別な魅力を発見する手助けをする活動が、地域活性化につながることを目指しています。
この特別展を通じて、柳田國男の功績を再評価しつつ、デジタルとリアルの融合による新しい学びの姿を体感してみてはいかがでしょうか。ぜひこの機会に椎葉民俗芸能博物館を訪れ、柳田の魅力を味わってください。