NRIがBoxの新プランを導入
株式会社野村総合研究所(NRI)は、BoxのEnterprise Advancedプランを国内で初めて導入したと発表しました。この新しいプランは、AIを活用したコンテンツワークフローの構築を可能にし、業務の効率化と生産性向上を実現します。これにより、NRIはさらなるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、顧客へのコンサルティングサービスの質を向上させることを目指しています。
BoxとNRIの協力
NRIは、「Dream up the future.未来創発」という企業理念を掲げ、あらゆる変化に対応するためのDXに力を入れています。2019年にBoxを導入して以来、安全なファイルアクセスと、急増するコンテンツの効率的な管理を実現してきました。Boxが提供する多様な機能は、社内外の協働環境の構築に寄与しています。
AIの積極的な活用
最近では、Boxの生成AI機能に注目しており、2024年3月にリリースされたBox AI for DocumentsやBox AI for Notesを活用しています。これにより、個々の業務効率を上げるだけでなく、組織全体のビジネスプロセスを変革するための新たな手段として位置付けています。Enterprise Advancedプランには複数の新機能が追加され、さらに高度なコンテンツ管理が実現されます。
導入された具体的な活用例
1.
広報資料の作成支援:NRIでは、毎年サステナビリティに関する報告書を発行していますが、AIエージェントをBox AI Studioで作成することで、作業効率が大幅に向上しました。これにより、開示前の機密情報を守りつつ、高品質な報告書を迅速に作成できるようになりました。
2.
契約情報の自動入力:NRIは手作業で行っていた契約書の情報登録をBox AI for Metadataを使って自動化しました。これにより、入力ミスの低減と業務の効率化が実現され、今後は新たなインサイトの取得が期待されています。
3.
ヘルプデスク業務の効率化:ITヘルプデスクに関する最新の情報を整理したHubを作成し、Box AI for Hubsを使用することで、問い合わせ対応を自動化しています。これにより、ヘルプデスク担当者は本来の業務に集中できるようになり、新たな業務の時間が生まれています。
NRIの戦略
野村総合研究所のIT戦略部長である村田龍俊氏は、「このたび、国内で初めてBoxのEnterprise Advancedを導入できることを嬉しく思います。私たちは単なる業務の自動化ではなく、本質的に価値ある業務に集中できるようAIを活用しています。情報を一元管理し、AIとデータ、ワークフローを連携させることで、生産性の向上を目指します。この導入が業務の効率化だけでなく、新たなビジネス価値創出につながることを確信しています。」と述べています。
Boxの鬱憤
Boxは、カリフォルニア州に本社を置くインテリジェントコンテンツ管理(ICM)プラットフォームのリーディングカンパニーであり、エンタープライズAIを活用して業務ワークフローを変革しています。日本国内では約20,000社、日経225の77%の企業がBoxを導入し、業務効率化を支援しています。今後のBoxの動きに注目が集まります。