「秋の睡眠の日」とは?
毎年9月3日は、快適な睡眠を促進するために設けられた「秋の睡眠の日」です。この日を前に、クラシエ株式会社は35歳から54歳の女性400人を対象に、睡眠に関する意識調査を実施しました。近年、睡眠に注目が集まり、多くの方が「快眠」「睡眠負債」といった用語に興味を持っていますが、実はその多くが今でも睡眠不足を感じていることが調査でわかりました。実に約80%の人が良い睡眠をとるための知識が不足しており、情報量の多さに圧倒され「睡眠対策迷子」になっているとのことです。
カサカサ睡眠の発表
この調査結果を受けてクラシエは、新たに「カサカサ睡眠」という言葉を提唱しました。これは、さまざまな要因によって引き起こされる睡眠の質を下げる現象を指します。具体的には、肌の乾燥、目の乾燥、そしてストレスなど、意識されにくいけれども深刻な問題です。
「カサカサ睡眠」の専門家として、寝具や美容までを含むケア法を提案している小林麻利子さんによれば、特に働く女性は睡眠時間が短く、ストレスが多いため、肌や目がカサカサしやすいとのこと。彼女が提唱するルーティーンには、以下のようなケアが含まれています。
肌のカサカサケア
肌の状態を良好に保つためには、まずパジャマや寝具の素材選びが重要です。化学繊維ではなく、綿や麻といった天然素材を使用することがオススメです。これは通気性や吸湿性に優れ、体温調整にも効果的です。
また、ボディソープの選び方も重要です。敏感肌に優しいものを選び、泡立て方に注意を払い、優しく洗うよう心掛けましょう。
さらに、入浴時には40度のお湯に10分から15分浸かることが推奨されます。温まることで血行が促進され、肌の乾燥改善にもつながります。
目のカサカサケア
目を酷使し過ぎると乾燥の原因となります。スマートフォンやPCを長時間見ることで目が疲労し、睡眠にも影響を及ぼします。目だけでなく、耳を温めることもリラックスにつながるため、ホットアイマスクの他に耳を温めることを取り入れてみましょう。
心のカサカサケア
ストレス管理も睡眠の質を高める上で重要です。マインドフルネスを取り入れ、日常の喧騒から心を解放する時間を持つことで、心の状態を整えることができます。そして、考えが乱れたときには、紙に書き出して整理することも有効です。
まとめ
「カサカサ睡眠」とは、肌、目、心の3つの要因が絡み合っています。小林さんが提案するルーティーンは、特別な準備も要らず、誰でも簡単に取り入れることができるものばかりです。これらのケアを日常に取り入れることで、より良い睡眠を得て、快適な朝を迎えましょう。睡眠の改善は、美容にもつながりますので、ぜひ実践してみてください。
小林麻利子さんのプロフィール
小林麻利子さんは、SleepLIVE株式会社の代表取締役であり、睡眠改善インストラクターとしての豊富な経験を持っています。彼女は多くの研究を基に、実践的なアドバイスを提供し、睡眠の質向上に努めています。特に女性特有の睡眠課題に精通しており、その知識を広め続けています。各種メディアにも登場し、睡眠改善の重要性を訴えています。