外国人雇用と地域貢献を推進する新たな取り組み
豊田市での雇用環境は、近年、外国人労働者への依存度を高めています。その中で、人材派遣業を営む企業が新しいアプローチを模索しています。今回は、豊田市の産業パワーアップ支援補助金を活用した、ある人材派遣業者の取り組みについて詳しくご紹介します。
自社スタジオの整備とSNS活用の重要性
当社は、20年以上にわたり外国人向けの人材紹介業を幅広く展開してきました。しかし、人口減少や労働力不足が深刻化する中、外国人技能実習制度の廃止が控えていることから、今後の人材供給の難しさは増す一方です。こうした背景を受けて、10年以上前からSNSを用いた求人情報の発信に注力しています。
SNSは、紙媒体よりも圧倒的に効果的な情報伝達手段であると認識し、今回、自社スタジオに499インチの大画面LEDモニターを導入しました。この設備により、求人情報のみならず、住居情報や生活に役立つセミナーも開催できる環境が整いました。
生活サポートと地域との交流
スタジオでは月に一度、ライブ配信を実施し、外国人たちに様々な娯楽コンテンツを提供しています。この配信では、プレゼント企画なども実施しており、参加者同士の活発な交流を促進しています。これにより、外国人労働者がよりスムーズに日本の生活に溶け込む手助けができています。
さらに、スタジオの外にはウッドデッキも設置されており、これが地域の住民や企業との交流の場としても利用されています。BBQやイベントを通じて、外国人と地域の方々が積極的にコミュニケーションを図る場を創出しています。
拠点の拡充と新たなシステムの導入
今後、当社は東海エリアに加え、広島支店を2月に開設予定です。埼玉や新潟、長野にもサービスを拡充し、全国規模での対応が可能となります。また、企業と求職者をつなぐ「Jobpple」というマッチングシステムの開発も進めています。特許申請も行っており、人材獲得のDX化を推進しています。
包括的な支援を目指して
人材派遣だけでなく、不動産や保険分野でも外国人の生活をサポートする体制を強化していく計画です。これにより、外国人雇用と生活を一体的に支援するポータル企業を目指していきます。セミナーを開催し、外国人雇用を考える企業様に有益な情報を提供することで、地域との連携を深めていくことを期待しています。
当社の取り組みは、豊田市を中心に広がっているものであり、地域社会との関わりを一層強化することで、外国人雇用の未来に貢献していきたいと考えています。