地域通貨アインPayとNFTスタンプラリーの新しい試み
2026年3月7日、東京都東村山市で開催された「アインPay BIGマルシェ」では、地域のデジタル通貨「アインPay」とNFT(ノンファンジブルトークン)を組み合わせたスタンプラリーが実施されました。これは、地域振興を目的として、デジタルとリアルをつなぐ革新的な実証実験の一環です。
背景・課題
東村山アインPayは、31,000人以上の利用者と550店舗以上の加盟店を持つ地域通貨プラットフォームとして、地域経済の活性化に貢献しています。そのビジョンは、単なる決済手段を超えて、地域情報のハブとなることです。しかし、地域通貨の利用者を増やすためには、地域の非ユーザーの動向を把握し、彼らが興味を持つような体験を提供する必要がありました。
そこでSUSHI TOP MARKETING株式会社が提案したのが、NFTを取り入れたデジタルスタンプラリーです。これにより、非ユーザーを引き込み、地域通貨の魅力を感じてもらうことを目指しています。
取り組み概要
「アインPay BIGマルシェ」では、22のスポットにQRコードを設置し、参加者がスマートフォンでスキャンすることでNFTスタンプを取得できる仕組みを導入しました。このスタンプラリーにはスマートフォンアプリのインストールが必要なく、QRコードとLINEを通じて簡単に参加可能です。そのため、デジタル技術に不慣れな世代を含む幅広い年齢層の参加を促進しました。
特典として、スタンプを集めることでアインPayのポイントが獲得できます(スタンプ5個で100ポイント、10個で500ポイント、15個で1,000ポイント)。これにより、参加者がポイントを利用する場面で自然とアインPayに登録する機会が生まれました。
実施結果
スタンプラリー当日、参加者215人が集まり、合計1,047件のNFTが配布されました。多くの参加者が複数のスポットを訪れ、店舗間の移動データが収集されたことで、以前は把握できなかった消費動向が可視化されました。さらに、参加者がその場でアインPayアプリをインストールするケースも見受けられ、スタンプラリーが新規ユーザー獲得の有効な手段であることが確認されました。
今後の展望
今回の実証実験を通じて得られたデータは、アインPayのさらなる施策に活用される予定です。特に、NFTデータはブロックチェーン上に記録されるため、長期的な地域振興計画に伴う関係人口分析にも利用できる可能性があります。この取り組みによって、地域経済の発展が促進されることが期待されています。
結論
「アインPay BIGマルシェ」でのNFTスタンプラリーは、地域通貨の普及促進に向けた新たなアプローチの一例です。今後、デジタルスタンプラリーを通じて、地域のファンを増やしていく施策がさらに進化していくことが期待されます。地域経済におけるデジタル技術の活用事例としても、注目に値する取り組みです。