新幹線利用で地域創生へ！JR東海とparamitaの新たな取り組み

JR東海グループと株式会社paramitaが力を合わせ、新たな地域貢献の形を提案しています。2023年5月27日より提供されている「ずらし旅」は、旅を通じた持続可能な地域創生を目指した取り組みで、「新幹線往復」と「選べる体験クーポン」がセットになったお得なパッケージプランです。

持続可能な地域づくりの事例

株式会社paramitaは「Local Coop（ローカルコープ）」事業を運営し、地域に根ざした持続可能な取り組みに注力しています。一方、JR東海グループもローカル共創プラットフォーム「conomichi」を通じて地域の人々をつなぎ、地域の発展に寄与する「関係人口」を増やす活動を行っています。これまでの取り組みを一層進化させ、両社は「エシカル特典」を共同で開発しました。この特典を通じて、新幹線の利用者が地域の持続的発展に直接貢献できる仕組みを設け、新たな関係人口の創出を図っています。

「エシカル特典」とその仕組み

「ずらし旅」の魅力の一つ「エシカル特典」は、参加者が特典を選ぶことで代金の一部が地域貢献に充てられるというユニークな仕組みです。加えて、地域の風景や文化、想いがデジタルアートとして表現され、購入者にはそのアートが贈られます。このアートは、paramitaが運営する環境価値NFTプロジェクト「SINRA」を通じて取得可能です。

特典の取得はシンプルで、新幹線のチケット予約サイトで「ずらし旅」を購入し、体験クーポンから「エシカル特典」を選択するだけ。旅行を楽しむだけではなく、地域の魅力や価値を再発見することができるのがポイントです。

デジタルアートと地域の魅力

今回のプロジェクトにおいて制作されたデジタルアートは、おぐまこうき氏が担当しています。このアートは静岡県浜松市天竜区水窪町および三重県尾鷲市の地域の魅力や人々の感情をユーモラスに表現しており、地域の想いを形にする作品展も計画されています。アート展は2025年6月15日から7月20日まで、水窪文化会館にて開催される予定です。

このアート展では、日時が近づくにつれ、地域の住民やアートファンの期待も高まることでしょう。おぐま氏とのお話会も予定されており、地域のユニークな特性を語り合う貴重な機会となります。

未来へ向けた展望

「ずらし旅」を通じて集まった支援金は、地域の持続的な取り組みに活用され、今後も広く地域の魅力を再発信する役割を担います。より多くの人々に地域の楽しさや価値を感じてもらうため、このプロジェクトは他の地域への展開も検討されています。

これからの地域づくりにおいて、デジタルアートが社会課題解決型のフィールドワークの参加チケットとして機能することも期待されます。JR東海グループとparamitaの共創により、多くの人々が地域の魅力に触れ、楽しみながら貢献できる未来が実現されることでしょう。