エンタープライズクラウドの進化
ネットアップ合同会社(NetApp)とGoogle Cloudの提携が、企業のクラウド環境を変革し、新たな可能性を広げています。現在、両者の協業は、ビジネスの課題解決に向けた新しいソリューションを提供しています。
クラウドの新機能
最近発表されたGoogle Cloud NetApp Volumesにおけるブロックストレージ機能は、全く新しいデータ管理の姿を描いています。この機能により、オンプレミスや異なるパブリッククラウド環境でも、AIモデルが安全にデータを扱えるようになります。また、データの移動を不要にすることで、企業はより効率的にデータ資源を活用できるようになります。
NetAppのシニアバイスプレジデントであるPravjit Tiwanaは、この機能追加によって運用の柔軟性とパワーが増したことを強調しています。具体的には、高速なデータアクセスや、スナップショット、レプリケーションといった高度なデータ管理機能が兼ね備えられており、これまで以上にシンプルかつ効果的にデータを扱うことが可能です。
新たなデータ統合
NetApp Volumesにブロック機能を追加することで、企業はNAS(NFS/SMB)とSAN(iSCSI)の両方に対応したユニファイドストレージを実現しました。これにより、仮想化環境でのデータベース運用が格段に柔軟になり、企業は新たなビジネスチャンスを得られます。さらに、Gemini Enterpriseとの統合強化により、AIアプリケーションのためのデータ利用が飛躍的に向上しました。この結果、AIモデルはより信頼性の高いデータを用いることができ、生成される結果の品質が向上します。
グローバルなデータ資産の管理
新しいFlexCache機能も注目に値します。この機能は、企業が持つグローバルなデータをGoogle Cloud上でシームレスに統合し、管理できる仕組みを提供します。特に、各データセンター内のONTAPベースのストレージや、複数クラウド内に分散するデータを即座に可視化し、効率的に使用することが可能になります。これにより、企業はハイブリッド環境におけるデータ利用がスムーズになり、クラウド移行や災害復旧といったシナリオでも高いパフォーマンスを維持します。
今後の展望
Google Cloudの同社ストレージ担当ゼネラルマネージャーであるSameet Agarwal氏は、NetAppとのコラボレーションが新しいイノベーションを引き起こすと述べています。彼は、適切なデータを適切な場所に届けるためのさまざまなソリューションを提供し、企業のデジタル変革を加速させることを目指しています。
そして、IDCのリサーチバイスプレジデントDave McCarthy氏は、データの統合的アクセスが現在のビジネス環境においてますます重要であると強調します。
このように、NetAppとGoogle Cloudの協業は、データに基づいたビジネスの未来を切り拓く大きな一歩となるでしょう。
さらに詳しい情報は、
NetAppの公式サイトをご覧ください。また、2025年10月にラスベガスで開催されたNetApp INSIGHT 2025では、最新サービスに関するセッションやデモも行われました。興味のある方は、
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まとめ
NetAppとGoogle Cloudの協業は、企業がデータをいかに扱うかに大きな変革をもたらすことでしょう。データはこれからも、イノベーションと成功のカギとなることは間違いありません。