心を動かすオフィス
2025-09-11 12:27:59

「心を動かすオフィス」の新時代。SIGxとSTUDIO ZEROの対談から見える未来

「心を動かすオフィス」の新時代



近年、私たちの働き方は大きく変化しつつあります。その中で、オフィスや物流施設が単なる作業空間から「心を動かす場所」へと進化しようとしています。これは、企業文化や経営戦略を具体化するための重要なステップであり、今回は株式会社プレイドが設立した社内起業組織STUDIO ZEROで行われた、株式会社SIGxの津谷佳成氏との対談を通じてその重要性に迫ります。

経営戦略に基づくオフィス変革の必要性



この対談では、津谷氏が日本のオフィスの現状をどのように見ているか、その視点が共有されました。彼によれば、日本のオフィスは多くの場合「機能」として捉えられており、経営戦略との結びつきが欠けているといいます。リーマンショック以降、オフィスは効率化とコスト削減の対象とされてきました。「機能的な空間」としての役割が強調される中で、オフィスの本質的な機能が見落とされているのです。

実際、GAFAMといった海外の成功企業では、経営戦略に基づいて働く場所をデザインし、イノベーションを生み出す環境を整えています。津谷氏は、日本がこの「場所」に込める想いを本質的に理解していないと警鐘を鳴らしています。

多様化する働き方と価値の再定義



仁科奏氏は、外資企業と日系企業の違いについて触れ、「外資系は結果主義のもとで、個々のパフォーマンスを最大化するための環境整備が進んでいる」と述べました。一方で、日系企業では、働き方や働く場所が未だに「機能」として捉えられており、多様性を活かす取り組みが希薄です。これにより、企業の成長を妨げる要因となっているとのことです。

100年変わらない物流業界の現状



物流業界もまた、オフィス業界とは対照に、依然として施設を「ただの箱」と捉える考え方が根強いと上田淳志氏は指摘します。企業が期待以上のサービスを無償で提供する文化があり、「価値を見せない」ことが一般的です。このままでは業界の持続可能性が脅かされ、企業に対する人材の価値を再定義する必要があると語りました。

AIやロボティクスの導入が進む中、人にしかできないことの価値を最大化する新たな働き方と環境の構築が求められています。特に、物流で働くことが魅力的であるような職場づくりが、今後の鍵となります。

経営と現場をつなぐ「ビジネスプロデューサー」の役割



仁科氏が強調したのは、「つなぎ手」の重要性です。経営戦略を実現するには、現場との連携が不可欠です。しかし、日本では専門知識を持った人材が少ないため、経営者が描くビジョンを実現するための実行者が不足しています。このため、津谷氏のようなビジネスプロデューサーの存在が求められています。

彼らは、企業ごとの課題やリソースに合わせたカスタマイズされた提案を行い、リーダーの夢を実現するために伴走する重要な役割を果たします。

挑戦の舞台としての場所



津谷氏は、「物理的な場所」を単なる作業の場ではなく、挑戦の舞台として捉えることの重要性を訴えました。リーダーは、現場の運営を越えた新たな挑戦を宣言することで、組織の閉塞感を打破する第一歩を踏み出せるのです。

この対談は、企業がオフィスや物流施設という「場所」に新たな意味を込め、その価値を最大限に引き出すための示唆を与えてくれました。未来の「働く場所」は、単なる機能的な空間ではなく、我々の心を揺さぶる「心を動かす場所」として存在するべきだというメッセージが、強く響いてきました。


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会社情報

会社名
株式会社プレイド
住所
東京都中央区銀座6-10-1GINZA SIX 10F
電話番号

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