文化交流プロジェクト『SEA BRIDGES』がスタート
日本のNPO法人TOMORROWと韓国の文化遺産研究所ONJIUMが合同で立ち上げる新しいプロジェクト『SEA BRIDGES』が、2025年6月に始動します。このプロジェクトは、食やアートを通じて両国の文化を深め、次世代へ心と技の美を受け継ぐことを目的としています。
NPO法人TOMORROWとONJIUMの紹介
NPO法人TOMORROWは、京都北部・間人を拠点に、食、アート、工芸、建築などの専門家が集まり、日本の美しい景色を文化的アプローチで残そうとする団体です。彼らの活動「あしたの畑」は、地域の特性を生かし、未来に引き継ぎたい文化を創造することを目指しています。
一方、ONJIUMは2013年にソウルで設立された文化遺産研究所で、韓国の食、衣、住の伝統を研究し、それを現代に生かすことを使命としています。彼らが運営するレストラン「ONJIUM」も、ミシュランガイドでの評価が高く、国内外で注目されています。
歴史的背景とプロジェクトのコンセプト
京丹後と韓国は、古くから海を越えた文化交流が行われてきた地域です。この歴史的な繋がりから、TOMORROWとONJIUMは現代においてもお互いの活動を共鳴させ、新たな形で文化を繋いでいくことを決定しました。
2024年から開始された対話を経て、両団体は『SEA BRIDGES』を共に立ち上げることを決定。食・アート・工芸・建築を通じて、互いの文化や伝統を学びあいながら、次世代へとその美を伝えることを目指します。
プロジェクトの第一弾
2025年には、プロジェクトの第一弾として「私たちの未来の食卓(SEA BRIDGES: Our Future Meal 2030)」をテーマに、食と工芸を中心としたイベントを京丹後とソウルで開催します。日本からは、京丹後の日本料理店「魚菜料理 縄屋」、京都の唐紙作家「かみ添」など多様な分野のプロが参加。これにより、両国の食文化と工芸のコラボレーションが展開されます。
京丹後でのイベント詳細
- - 日程: 2025年6月7日(土)ディナー、6月8日(日)ランチ・ディナー
- - 会場: 魚菜料理 縄屋(京丹後市)
- - 参加費: 30,000円(税別)
- - 定員: 各回10名
参加者には「あしたの畑」のガイドツアーも用意されており、地域の魅力をより深く体験できる機会が提供されます。
ソウルでのイベント詳細
- - 日程: 2025年10月31日
- - 会場: Food Studio, ONJIUM(ソウル)
- - 参加費: 300,000KRW(税別)
- - 定員: 各回25名
工芸のコラボレーション
工芸においても、ONJIUMの「Clothing Studio」が韓国の伝統織物を使った作品を制作し、日本の唐紙作家が古代の模様を屏風に仕立てるなど、両国の技術が融合し、文化的対話が生まれます。
展示詳細
- - 韓国(ソウル): 2025年9月3日~10月31日
- - 日本(京丹後): 2025年11月10日~11月24日
まとめ
『SEA BRIDGES』は、食やアート、工芸を通じて日本と韓国の文化を再発見し、それを新しい形で次世代へ伝えていく重要なプロジェクトです。両国の文化交流が、今後どのように進化していくのか、目が離せません。ぜひご注目ください。