日本人の疲労とダイエットの悩み、細胞代謝が関与する実態とは

2025年の全国調査によると、日本人の健康意識が高まる中、多くの人々が疲労感や体型に関する悩みを抱えていることが明らかになりました。この調査は、一般社団法人ウェルネス総合研究所が全国の20代から60代の男女1000人を対象に行い、齋藤真理子医師が細胞のエネルギー代謝の重要性について解説しました。

■調査の概要

調査では、カラダの不調や衰えについて約8割の人が感じており、その内訳には「疲れやすく、抜けにくくなった」「睡眠の質が悪化」「痩せづらくなった」が上位を占めています。特に疲労感を訴える人は、全体で約8割に達し、男女別で見ると男性の76%に対し、女性は84%が疲労を感じています。

また、多くの人々がダイエットに取り組んでいる一方で、約8割がダイエットに失敗した経験があるという結果も出ました。ダイエット手法としては「簡単で手軽にできること」を重要視している人が多いが、実際には効果を感じられず、ストレスを引き起こしていることが多いようです。

■原因は細胞代謝の低下

このような医療とダイエットの悩みの背後には、細胞代謝の低下が関与しています。交感神経の過剰な緊張による影響で、カラダが休息モードにならず、エネルギーを効率よく生み出せない状態になっていることが問題視されています。特に、常にデジタルデバイスを使用している現代人は、生活リズムが崩れ、疲れを感じることが増えています。

■普段の習慣が影響

調査によると、カラダに良いとされる習慣の中でも、睡眠や入浴、食事を意識的に行っているものの、約7割がその効果に満足していないと感じているとのことです。疲労感を解消するために多くの人が努力していますが、根本的な解決には至っていない現象が見られます。さらに、今の生活においてカフェインやアルコールを使って疲労回復を図る人も多く、これは実際には「命の前借り」とも言われ、将来的に疲労の蓄積を引き起こす要因になります。

■細胞力を高めるために

齋藤医師は、細胞のエネルギー代謝を高め、「細胞力」を取り戻すことが大切だと強調しています。そのためには、MCTオイル（中鎖脂肪酸）の利用が有効であるとされ、これは短時間でエネルギーに変わりやすく、体に良い影響を及ぼすとされています。

食事の面では、たんぱく質や鉄分、良質な脂肪を意識的に摂取することが勧められていますが、逆にカフェイン、高糖質、高カロリーの食事を避けることも重要です。

■今後の展望

調査結果を踏まえ、個々の生活習慣の見直しが必要であると感じました。細胞代謝を高め、健康的な体を作るためには、「休む力」を取り戻すことも大切です。湯船に浸かる、深呼吸を行う、定期的に運動やリフレッシュ期間を設けるなど、これらの積み重ねが、疲れにくく、痩せやすい体を実現するカギとなります。

日本の皆様が健康で充実した生活を送るために、細胞力を高める取り組みを進めていくことが求められています。