吉野石膏が新たな試みを展開
吉野石膏株式会社は、2024年の8月1日に新製品「タイガーR50」を市場に投入します。この新しいせっこうボードは、廃せっこうボードを50%リサイクルした素材を使用しており、環境への配慮が一層求められている現代において、循環型社会の構築に寄与することを目的としています。
環境問題への取り組み
近年、新築や解体の現場から発生する廃せっこうボードのリサイクルは、重要な課題となっています。大手デベロッパーやゼネコンがこぞって資源の有効活用やリサイクル率向上に取り組む中、吉野石膏はリサイクルせっこうの有効利用に向けた新たな一手として「タイガーR50」を開発しました。この製品は廃棄物の削減だけでなく、リサイクルを促進し、持続可能な建材として評価されています。
「タイガーR50」の特性
「タイガーR50」は、廃せっこうボードを粉砕して得たリサイクルせっこうを50%以上配合しています。これにより合成せっこうや天然せっこうの使用を減らし、原材料調達時に発生するCO2の排出量を大幅に削減することができます。また、この製品はタイガーボードと同じくJIS規格の認証を受けており、従来のタイガーボードと同様の品質を保ちながら使用が可能です。
安全で快適な住環境の提供
吉野石膏は、1901年に創業し、以来リーディングカンパニーとして石膏ボード製造に取り組んできました。特に「タイガーボード」は、耐火性や遮音性、耐震性に優れており、現在国内の約80%のシェアを持っています。このような背景を持つ吉野石膏は、常に時代の変化に適応し、より良い製品を提供し続ける姿勢を持っています。
未来に向けた展望
「タイガーR50」の発売は、リサイクルせっこうの活用が進む中で、吉野石膏の新たな挑戦を象徴しています。これからも同社の取り組みは、環境保護や資源の有効活用を促進し、持続可能な社会づくりに寄与していくことが期待されます。自社の強みを活かしつつ、さらなる革新を目指す姿勢は、業界全体にとっても良い影響を与えることでしょう。
ジャスト・ア・テクニカルインフォメーション
タイガーR50はエコマーク認定番号24123004を取得しており、環境に優しい建材製品として評価されています。吉野石膏はこれを皮切りに、さらなる環境負荷の低減を目指して開発を続ける予定です。
会社概要
- - 会社名: 吉野石膏株式会社
- - 本社所在地: 東京都千代田区丸の内3丁目3番1号
- - 設立年: 1937年(創業1901年)
- - 事業内容: せっこうを原料とする建築材料の製造・販売
- - 公式サイト
- - Instagram
- - お問い合わせ先: 吉野石膏株式会社品質保証部 電話: 03-3890-2063