沖縄市での歴史継承プロジェクト始動
沖縄県沖縄市では、地域の歴史を次世代へ繋ぐための新たな試みが始まりました。サイバーステップホールディングス株式会社の連結子会社であるサイバーステップ株式会社が開発したサンドボックスゲーム『テラビット』を活用し、沖縄市にかつて存在した「越来グスク」の歴史を地域の子どもたちに伝えるプロジェクトです。この取り組みは、越来白椿会が主導となって進められ、2026年5月28日には越来公民館で地域住民や関係者、そして子どもたちを対象に説明会が催されました。
越来グスクの重要性
越来グスクは、沖縄の歴史において重要な役割を果たしてきた場所であり、尚泰久や尚宣威が居城として利用していたことで知られています。しかし、戦後の混乱を経て、その姿の多くは失われ、現在では当時の様子を直接目の当たりにすることが難しい状況です。そのため、地域の子どもたちに越来グスクの歴史や文化を伝えることが急務となっていました。
越来白椿会は、歴史漫画本『越来グスク〜越来の偉人たち〜』を制作するなどして、地域に残る歴史を広める活動を行っていますが、この新しいプロジェクトでは『テラビット』を活用し、よりインタラクティブな形で教育的な取り組みを進めます。
『テラビット』の特徴
『テラビット』は、専門的なプログラミング知識がなくても楽しめるサンドボックスゲームです。プレイヤーはブロックを組み合わせて自分のワールドを自由に作成することができ、遊びながら論理的思考やクリエイティビティを育むことができます。今回のプロジェクトでは、子どもたちが越来グスクの地形をもとに自身の創作を行い、その中で地域の歴史や文化を学びます。
連携と地域の未来
このプロジェクトは、単なるゲーム制作体験に留まらず、地域の歴史や文化を子どもたち自身の手で再構築し、次世代へ繋げようという意図が込められています。越来公民館では「越来カフェ」と呼ばれる定期的な制作講習会が開かれ、地域の子どもたちが継続的に参加できるようサポートが行われます。また、美来工科高等学校のITシステム科の学生が指導者として関与することで、若い世代同士の交流も図られています。
地域の絆を深める
サイバーステップグループは、これまでに福岡や千葉、沖縄で子ども向けのゲーム制作体験イベントを開催し、地域のIT人材育成に尽力してきました。今回の越来グスクプロジェクトも「スマイルステッププロジェクト」の一環として位置づけられ、地域の課題解決に向けた重要な取り組みです。
当社では、エンターテインメントの役割を「遊ぶ」だけでなく、「創る」ことや「つながる」ことに広げていく必要があると考えています。ゲームが持つ力を地域の教育や文化の継承に利用することで、子どもたちの未来の選択肢を豊かにすることができるのです。
今後も、地域団体や教育機関との連携を深めながら、次世代のIT人材育成や地域文化の継承に貢献していく考えです。越来グスクの歴史を通じて、地域の子どもたちが自らの未来を切り開く場を提供し続けることが、このプロジェクトの目指すところです。