ひろしま みどりとりどり
2025-07-22 10:29:31

戦後80年特別企画「ひろしま みどりとりどり」で見る新たな視点の広島の姿

YUGEN Galleryが描く広島の新たな姿



2025年の夏、東京・表参道に位置する現代アートギャラリー「YUGEN Gallery」では、特別展示「ひろしま みどりとりどり」が開催されます。この展示は、戦後80年という歴史的背景を考慮し、植物を通して広島の変遷を深く掘り下げる試みです。展示は2025年8月1日から8月17日までの期間にわたり、幅広いアートファンを招くことでしょう。

展示の背景と意義



80年前、原爆の惨禍によって壊滅的な状況にあった広島は、復興の道を歩んでいました。近年、様々な植物が市内に植えられ、都市の環境として根付いていますが、一方で、倒木などの問題も顕在化しています。このような背景をふまえ、本展では、植物を通じて平和と復興の願いを表現し、広島の景観とその変化を再考する機会を提供します。

参加アーティストと展示内容



本展には徳本萌子、渡辺真悠、高松明日香、有田大貴の4名のアーティストが参加します。それぞれの作家が新作を持ち寄り、広島の植生とそれに関連する歴史をビジュアルに表現します。

  • - 高松明日香は、映画のワンシーンをインスピレーションに、広島の幼木やかつての風景を描きます。都市の成長とそれに伴う変化を視覚化し、今も変わらぬ「色」を探求します。
  • - 渡辺真悠は、植物の写真を用いたコラージュ作品と、倒木した樹木のヒコバエから生まれた映像インスタレーションを展示。視覚的な側面から生態系を考察します。
  • - 徳本萌子は、収集した葉を縫い合わせることで生まれるアート「渡り鳥の地図」を通じて、広島の緑化政策の歴史や環境の多様性を反映。木々が持つ意味とその役割を再定義します。
  • - 有田大貴は、「黒い雨」をテーマにした作品を発表。降雨地域で採取した材料を用い、歴史的な出来事と現代の符号を描き出します。

このように、個性的な視点が融合し、観覧者に深い考察の機会を与えることで、多様な解釈が生まれます。展示の中で、現代の広島が抱える多面的な問題に目を向け、過去を知ることで未来を考える契機となることを目指しています。

特別イベントの開催



展示期間中、8月2日と3日にはギャラリートークが行われます。キュレーターの山本功(タメンタイ)と共に、作品解説を受けながら展示を巡ることで、アートへの理解が深まる機会が提供されます。また、8月11日にはオンラインイベント「植物から考える、1945年8月との距離感」が開催され、アーティストたちによる対談も予定されています。これにより、歴史的な重みが描くアートにさらに深い文脈を与えます。

YUGEN Galleryの魅力



YUGEN Galleryは、2022年に設立され、現代アートの展示に特化したギャラリーです。その名は「幽玄」に由来し、日本の美的概念を色濃く反映した作品を紹介しています。国内外の新進アーティストを取り上げ、多様な表現を広く提供することで、より多くの人々にアートの魅力を伝えることを目指しています。

広島の歴史とその周囲の自然環境を通して、観覧者が深く考察する場を提供する本展示。その中で、広島に眠る過去と向き合い、未来に向かっての希望を見出す時間を過ごせることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社ジーン
住所
東京都港区南青山3-1-31 KD南青山ビル4F
電話番号
03-6380-6165

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