QunaSysと日本ゼオン、数理モデル開発での提携
株式会社QunaSys(東京都文京区)と日本ゼオン株式会社(東京都千代田区)は、数理モデルベース開発の社会実装を推進するために業務提携契約を締結しました。この提携の目的は、ゼオンの豊富な材料開発の知見とQunaSysの数理モデリング技術を融合し、研究開発の新たな意思決定支援の仕組みを構築することです。
背景
近年、研究開発は急速に変化しています。実験データやシミュレーション、さらにはAI・MI(マテリアルズ・インフォマティクス)など、多様な情報を駆使する環境が整い、研究者にとっての選択肢が広がっています。しかし、実際には実験の検討が途切れないままという声も多く聞かれます。これは、情報が氾濫する現状がもたらす複雑さゆえのものです。
新たに求められているのは、単に情報を増やすのではなく、複雑な現象をシンプルに扱える仮説空間に整理する能力です。このような観点から、QunaSysとゼオンは数理モデルベース開発を推進していくことに合意しました。
数理モデルベース開発とは
数理モデルベース開発は、予測だけにとどまらず研究者の思考を支える基盤として機能します。このアプローチでは、目的を明確にし、要因を分解し、仮説を整理し、数理モデルを構築していきます。その目的は、実験結果と仮説をシンプルかつ直感的に理解できる形に整理することです。
数理モデルの導入により、研究者は次に取るべきアクションを合理的に判断できるようになります。これが最終的には、事業価値の創出に繋がるのです。研究開発が新たに事業の一環として見直される時代が来ています。
業務提携の目的
本業務提携では、ゼオンの深い材料開発の知見と、QunaSysの数理モデリング技術が融合します。このアプローチによって、実際の研究開発の現場で利用可能な数理モデルを構築することが期待されています。
また、共同研究やPoCプロジェクトを通じて、製造業における数理モデルベース開発を社会に実装し、研究開発の高度な進化と開発効率の向上を目指します。
今後の展望
両社は、本提携を契機に数理モデルベース開発の事例を蓄積し、その応用範囲を広げていきます。また、QunaSysが開発している数理モデリングツール「PhysiLenz」を活用し、個々の研究者が自立的に数理モデルを構築・活用できる環境を整備します。これにより、数理モデルベース開発のさらなる社会実装が促進されるでしょう。
株式会社QunaSysの紹介
QunaSysは、量子アルゴリズムの開発を専門とする企業で、化学や材料科学に特化したソフトウェアを提供しています。量子機械学習や量子技術を駆使して、産業向けソリューションの研究開発を進めています。そのため、学術機関や政府機関との連携も積極的に行っています。
今後の展開に目が離せません。
【株式会社QunaSys】
- - 所在地:東京都文京区白山1-13-7 アクア白山ビル9F
- - 代表取締役CEO:楊 天任
- - 設立年:2018年2月
- - 公式サイト:QunaSys