日本人旅行者の保険不満、切り替え検討の実態とは？

日本人旅行者の海外旅行保険に対する不満とその背景

最近、Cover Genius社が実施した調査によると、新型コロナウイルスによる旅行保険に対する日本人旅行者の不満が明らかになりました。この調査は、海外旅行保険に関する実態を理解するために、日本国内の500人を対象に行われました。その結果、47%もの日本人旅行者が保険の内容や請求プロセスに不満を感じており、保険の切り替えを考えていることが分かりました。

調査結果の詳細

調査において、旅行者の52%が最近保険を購入し、再度購入したいと回答しました。しかしながら、オンライン保険会社を利用している旅行者の間では、保険金の支払い後の顧客推奨度が-100という低い数字を記録しています。このことは、顧客の利用後の満足度が極めて低いことを示唆しています。

また、2020年3月以降にコロナウイルス防疫関連の保険に加入した旅行者のうち、28%が保険金の支払いを拒否されているという結果も出ています。この傾向により、旅行者たちがどれだけ保険制度に対しての信頼を失っているかが窺えます。

顧客満足度と請求プロセス

Cover Geniusのアジア太平洋地域マネージング・ディレクターであるArijit Chakraborty氏は、「新型コロナウイルスの影響を受けて、旅行業界全体でのニーズが高まり、顧客の期待が変化している」と述べています。航空会社や旅行代理店、銀行など、旅行業界に関与するすべての企業が、顧客に合ったテイラーメイドの保険を提供する必要性に直面していると言います。

さらに、調査によると、日本での旅行保険の顧客推奨度は世界的に最低水準の-54であることが分かりました。特にクレジットカード会社が提供する無料保険の顧客満足度はさらに低く、-56という値を示しています。