TLS 1.3商用版登場
2018-08-14 13:30:06

wolfSSLが商用版TLS 1.3ライブラリを世界で初めてリリース

wolfSSLが商用版TLS 1.3ライブラリをリリース



組み込み向けネットワークセキュリティ専門企業、wolfSSL Inc.は、世界初となる商用版TLS 1.3ライブラリの提供を開始しました。この技術革新は、企業や開発者にとって、パフォーマンスや安全性の面で多くの恩恵をもたらすと期待されています。

TLS 1.3の特長と利点



新しくリリースされたTLS 1.3ライブラリは、クライアントとサーバーの双方でサポートされており、以下のような具体的なメリットがあります。

1. パフォーマンスの向上: TLS 1.2までのプロトコルでは、安全な接続を確立するために2往復の通信が必要でしたが、TLS 1.3ではこの数が1往復に減ります。これにより、接続時間が大幅に短縮されます。特に、高レイテンシなネットワーク環境においては、この改善が顕著です。
2. 安全性の向上: TLS 1.3では、デフォルトでより強固な暗号が使用されており、既存の脆弱性の影響を受けにくい設計になっています。また、安全でないとされる暗号アルゴリズムが排除され、プロトコル全体がよりシンプルに洗練されています。
3. セッション再開の改善: 接続中にシステムが一時的に中断された場合でも、スムーズに作業を再開できるサポートが強化されています。

これらの機能は、特に企業がセキュリティを重視する環境では大きな価値を提供します。

実績と導入事例



これまで、wolfSSLのソフトウェアは500社を超えるOEM製品での採用実績があります。その中には、SPG ControlsのCEO、Steve Barton氏が「サポート、パフォーマンス、セキュリティの点からwolfSSLのTLS 1.3を選択しました」と語るように、業界の信頼が寄せられています。

日本オフィスの技術リーダーである古城隆氏は、「TLS 1.3のパフォーマンス向上に非常に満足しています。特に、大規模なネットワーク環境では、ハンドシェイクの時間が1/3に削減できることが期待されます」と述べています。

ライセンスとサポート



wolfSSLのライブラリは、オープンソースと商用ライセンスの2つのモデルで提供されています。企業が自社製品に組み込む場合は、商用版ライセンスを契約する必要があります。これにより、ユーザーは高品質なサポートを受けることができます。

これまでの商用ライセンスの提供は、新たな市場を開拓する一助となり、特にセキュリティが重要視される領域での競争優位性を確保するうえで非常に魅力的な選択肢となっています。

まとめ



wolfSSL Inc.のTLS 1.3ライブラリのリリースは、企業や開発者に新たな機会を提供するものです。最新のセキュリティ技術とパフォーマンスの向上がもたらされる中で、今後の動向にも注目です。その詳細については、wolfSSLの公式サイトをご覧ください。

参考リンク



会社情報

会社名
wolfSSL Japan合同会社
住所
東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟28階
電話番号
050-3698-1916

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