エッグスの著作権管理申請サービスが進化
東京都渋谷区に本社を構える株式会社エッグスは、アーティスト活動を支援するための「Eggs Pass」(エッグスパス)の著作権管理申請サービスを大幅にアップデートしました。この新しいサービスは、登録しているアーティストにとって、音楽の著作権を管理する際の手間を大幅に軽減し、最短で即日中に申請から契約までの全手続きを完了することができるようになりました。
新たな取り組みの背景
このアップデートは、アーティストが楽曲の収益を得られる仕組みをよりスムーズに整えるためのものです。2023年から、「Eggs Pass」では音楽出版社を通じて、楽曲の著作者に関連する契約手続きをサポートしています。しかし、従来は申請から契約完了までに14日以上かかり、申請者が著作者の個人情報を収集して手入力する必要がありました。この手続きの煩雑さが、申請の障害となっていたのです。
エッグスはこのような課題を解消するため、全く新しいシステムを構築しました。特に、コライト楽曲が増える中で、共作者の情報も備える必要があるため、情報の取り扱いにおいて新たな配慮が求められていました。
アップデートの詳細
1. 申請から契約までを迅速化
今回のアップデートにより、エンズジーエイピー(MCJ)がエッグスに著作権契約の締結を代行する権限を与えたことで、申請と契約が一元化されました。これにより、最大の利点として14日以上かかっていた手続きが最短即日で終わるようになり、契約忘れや著作者情報の変更による連絡不達が防止できるようになりました。
2. 「Eggs Pass ID」の導入
新たに導入された「Eggs Pass ID」により、著作者は個人情報を開示することなく申請手続きが可能になります。登録されたIDを申請者に伝えることで、従来の個人情報の交換が不要となり、手続きがより簡便になるのです。この仕組みは、アーティストが困難なくサービスを利用できるようにするための大きな進展です。
アーティスト活動の支援を強化
エッグスは、著作権管理の分野に留まらず、アーティストがCDを販売したり、ライブパフォーマンスを行ったり、メディアプロモーションを実施する際にも幅広く支援を行っています。最近では、サブスクリプションサービスを通じた音楽の発見や、SNSの拡散機会、ライブ活動などが増え、アーティストにとって収益化の機会が広がりつつあります。エッグスは、そのような機会を捉え、著作権使用料の分配をサポートすることでアーティストが創造的な活動に専念できる環境を提供しています。
株式会社エッグスのビジョン
株式会社エッグスは、「アーティストとファンに一つでも多くの出会いを提供する」というビジョンのもと、インディーズを中心とした多くのアーティストの活動を支援しています。無料の音楽配信プラットフォーム「Eggs」を運営し、全国のライブ情報を集めた「GIGGS」を通じてライブシーンの活性化にも貢献しています。また、音楽配信、著作権管理、CD制作・販売など、支援機能を拡充し、音楽業界全体への貢献を目指しています。
エッグスは今後もアーティストの活動を多角的にサポートし、クリエイターエコノミーの促進を通じて音楽業界への寄与を続けていくことでしょう。