ホシザキ、アリコ社の株式取得契約を締結
2023年10月、愛知県豊明市を本社とする総合フードサービス機器メーカー、ホシザキ株式会社がベトナムの冷蔵・食品加工設備製造販売を行うアジア・リフリジレーション・インダストリー・ジョイントストックカンパニー(以下、ARICO)株式の51%を取得する契約を締結しました。この契約は、ホシザキの連結子会社であるホシザキ・サウスイーストアジアとホシザキ・ベトナムを通じて進められ、2025年2月末には株式取得が完了する見込みです。
ARICOの強みと背景
ARICOは、ベトナムの大手空調・電気設備工事会社であるシーレフィコの子会社として2007年に設立され、現在、物流、製薬、飲食業、食品加工業などへのコールドチェーン関連設備の提供を行っています。業務用冷蔵システムや食品加工設備の提供により、さまざまな業界でのニーズに応えています。今回の株式取得により、ARICOはホシザキの連結子会社となり、さらなる成長が期待されます。
ホシザキの製造基盤強化
ホシザキは、これまで以上に東南アジアにおける製造拠点の確保に注力しており、今回のARICOの親会社化により、同地域でのニーズに即応した生産体制を構築する計画です。具体的には、ARICOのホーチミン市の既存工場内で、2026年前半からホシザキブランドの業務用冷蔵庫の生産を開始する予定です。これはホシザキにとって、東南アジアでの初めての生産拠点となります。
高品質な製品供給の実現
ホシザキは、ARICOの市場知識とコールドチェーン関連機器の製造技術を活用し、自社の業務用冷蔵庫の開発力を融合させることにより、製品の高品質化を実現します。これにより、納期の短縮や特注機への対応力強化、輸送費の削減も図られ、お客様の満足度向上に繋げていく考えです。
ARICOからの製品出荷はベトナム国内からスタートし、その後は東南アジア各国への展開を計画しています。この戦略により、ホシザキは今後の市場成長を支え、さらなる事業の拡大を目指しています。
企業としての成長と地域貢献
商業環境が変化し続ける中、ホシザキは地域密着型の施策を強化しており、特に東南アジア市場において地域のニーズに応える製品を提供することが鍵となります。ホシザキの株式取得により、ARICOはホシザキの持つリソースと製品開発力を活用し、地域の顧客に対してより良いサービスを提供する仕組みを整えていく予定です。
今後、ホシザキはARICOの株式取得を通じて、生産能力と市場競争力を強化し、さらなる成長を図る方針です。これにより、東南アジアでのビジネスチャンスを最大限に活用し、新たな市場拡大へと繋げていくことを目指します。