日系企業2社、ガラス発泡技術でフィリピン環境問題に挑む!
日系企業2社がタッグを組み、フィリピンの環境問題解決に挑む
近年、深刻化する地球環境問題への対策は喫緊の課題となっています。その中でも、廃棄物処理問題は多くの国で大きな問題となっており、特に発展途上国では、適切な廃棄物処理システムが不足しているケースが多く見られます。
そんな中、日本のスタンダードリンク株式会社と鳥取再資源化研究所は、フィリピンを舞台に、革新的な取り組みで環境問題の解決に挑んでいます。両社は、フィリピンにおけるガラスのリサイクル事業において独占契約を締結。AI技術と特許取得済みのガラス発泡技術を融合させることで、環境負荷の低減と資源の有効活用を目指しています。
AIによる自動分別システムとガラス発泡技術の融合
スタンダードリンク株式会社は、特殊カメラとAI技術を活用した、革新的なガラス瓶の自動分別システムを開発。フィリピン各地の自治体と連携し、効率的なガラス瓶の回収・分別体制を構築しています。このシステムは、人手による分別作業の負担を軽減し、正確な分別を実現することで、リサイクル率の向上に貢献します。
一方、鳥取再資源化研究所は、長年培ってきた独自のガラス発泡技術で、回収されたガラス瓶を無害化処理。有害物質を含まない、安全なガラス発泡材「ポーラスα」を製造しています。この素材は、土壌改良材や水質浄化材として活用でき、農業分野や河川環境の改善に大きな効果を発揮します。
フィリピンにおける事業展開と将来展望
両社の協業により、フィリピンでは回収されたガラス瓶から「ポーラスα」を製造。この製品を活用し、農地の拡大、河川や沿岸の水質浄化といった、様々な環境問題の解決に貢献します。
さらに、将来的な取り組みとして、太陽光パネルのリサイクル事業への展開も計画しています。フィリピンは、太陽光発電が盛んな国ですが、使用済み太陽光パネルの適切な処理が課題となっています。両社は、この問題にも独自の技術を応用することで、持続可能な社会の実現を目指しています。
企業概要
スタンダードリンク株式会社
本社所在地:東京都千代田区神田和泉町2-20
代表取締役:大久保俊一
事業内容:IOT/カメラおよびAI開発
設立:2022年2月
HP:https://standard-link.jp/
株式会社鳥取再資源化研究所
本社所在地:鳥取県東伯郡北栄町東園583
代表取締役:馬場貴志
事業内容:廃ガラスの無害発泡技術によるガラス発泡材「ポーラスα」の製造および販売、ガラス発泡材を活用した各種応用技術の開発・販売
設立:2001年12月
HP:https://www.t-rrl.jp/
まとめ
スタンダードリンクと鳥取再資源化研究所の協業は、日本の技術力とフィリピンのニーズが融合した、素晴らしい事例と言えるでしょう。この取り組みが、フィリピンの環境問題解決に大きく貢献し、持続可能な社会の実現に繋がることを期待しています。今後の展開にも注目が集まります。
会社情報
- 会社名
-
スタンダード・リンク株式会社
- 住所
- 千代田区岩本町2-9-9 TSビル2階
- 電話番号
-
03-5829-6273