アルファ・ラバルの新技術「Extend(TM)」で乳製品業界が変わる
2025年1月28日、アルファ・ラバルは乳業向けの新製品「Extend(TM)」の発表を行い、業界に革新をもたらすことを告げました。この技術は、乳製品業界における細菌の蓄積を大幅に抑制するもので、熱交換器への取り付けが容易という特長を持っています。
Extend(TM)の特長と効果
Extend(TM)は、熱交換器に弱い電流を流すことで、バイオフィルムの蓄積を90~99%削減することができます。これにより、通常8時間とされている清掃間隔を12時間以上に延ばすことが可能になります。これにより、清掃作業にかかっていた時間を大幅に削減し、乳製品の製造プロセスを効率化します。
この技術は既にスカンジナビアの主要な乳製品メーカーで導入され、高い評価を得ています。導入された施設では、1時間あたり70,000リットルの処理能力を持つ2つの殺菌ラインがあり、以下のような顕著な成果を上げています。
- - 稼働時間が50%向上
- - 清掃間隔を30%削減
- - 7,000m³の水、100,000kWhのエネルギー、35トンの洗浄用化学物質を節約
こうした成果により、企業はより効率的で持続可能な運営を実現しています。
興味深い仕様と背景
Extend(TM)は、様々なサイズが用意されており、乳製品生産システム内の熱交換器に広く対応できる設計になっています。
- - 寸法:15×6 cm
- - 重量:350g
- - 作動温度:-40℃~105℃
- - 化学耐性:一般的な洗浄用化学薬品に耐性あり
- - 規格適合:CE、RoHS、Reach
この技術の導入は、持続可能な食品生産を求める消費者のニーズに応えるものです。気候変動や厳しい規制の影響により、乳製品業界では環境負荷を見直し、廃棄物や化学物質の削減がますます求められています。Extend(TM)は、これらの課題に対して実効的なソリューションを提供することを目指します。
アルファ・ラバルの使命
アルファ・ラバルは、140年前に創業し、世界中に約100の拠点を持つ企業です。現在、21,300人以上の社員が在籍し、2023年の年間売上高は636億SEK(約55億EUR)に達しています。
同社は、施設や産業の持続可能性を高め、資源の活用を最大限に引き出すための革新的な技術を提供します。また、エネルギー、食料、衛生的な水の供給に加え、海運業界の脱炭素化にも積極的に取り組んでいます。
アルファ・ラバルは、業界の変化に対し、持続可能な世界の実現に向けた競争力を高めるための革新を追求しています。
詳しい情報については、公式サイトをご覧ください。
アルファ・ラバル公式サイト