AtCoderが登録者数70万人を突破
プログラミングコンテストサイト「AtCoder」を運営するAtCoder株式会社は、このたび全世界の登録者数が70万人を超えたことを発表しました。この成果は、2016年から続けているプログラミングコンテストの定期開催や質の高い問題の提供が、参加者から高く評価されている証です。
多国籍参加者の増加
AtCoderは日本語と英語の2つの言語でコンテストを実施しており、国籍や年齢、性別を問わず参加できます。特に2018年以降、外国人登録者の増加が著しく、日本人参者を上回る割合で成長しています。この国際的なコミュニティの広がりは、参加者同士の交流や競争を深め、コンテストの魅力をさらに引き立てています。
国際大会の進化とAtCoderの役割
競技プログラミングは1970年代から続く歴史の中で、多くの学生や社会人がその腕を競い合ってきました。国際情報オリンピック(IOI)やICPC(国際大学対抗プログラミングコンテスト)といった大規模な大会が世界中で開催されています。AtCoderも毎年、競技プログラマーのトップランカーを招待して「AtCoder World Tour Finals」を開催し、世界一を決定しています。
2024年の「World Tour Finals 2024」ではAlgorithm部門のみの開催だったものの、2025年からは新たにHeuristic部門も加わり、熱い戦いが繰り広げられる予定です。
プロからの評価
ロシア出身の名プログラマーPetrさんは、AtCoderの質の高い問題設定を称賛しています。彼は「AtCoderが8年以上にわたり高品質な問題を提供してきたのは、情熱だけではなく、プログラミングコミュニティの形成と活性化に寄与したからだ」とコメントし、AtCoder Grand Contestを見逃せない重要な大会と位置づけています。
AtCoderが目指す未来
AtCoderは、現在701,161名が登録しており、そのうちの301,072人が日本人です。毎週行われる定期コンテストには約9,000人が参加しています。今後も質の高い競技プログラミングの運営を通じて、より多くの人々に楽しんでもらえるサービスを拡充していく考えです。
また、AtCoderはコンテスト成績に基づく評価体系「AtCoderランク」や、プログラミングスキルを可視化できる「アルゴリズム実技検定・PAST」といった新たなサービスも展開しており、IT人材の育成を進めています。
国際的なプログラミングコミュニティが成長し続ける中、AtCoderは引き続きその中心的役割を担っていくことでしょう。今後の展開に目が離せません。