カーボンクライオキャプチャーの革新技術がPETRONAS FutureTechに選出される

カーボンクライオキャプチャーがグローバルプログラムに選出

株式会社カーボンクライオキャプチャー（以下、カーボンクライオ）は、つくば市に本社を構えるCO₂回収プラントの設計や開発を行う企業です。このたび、カーボンクライオはPETRONAS VenturesおよびBoston Consulting Groupが開催する「PETRONAS Future Tech 4.0」というグローバルなアクセラレータープログラムに選ばれ、世界中のスタートアップ企業の中からトップ20社に名を連ねることとなりました。今回の採択は、当社の高効率CO₂回収技術が高く評価された結果であり、特に天然ガス開発などの高濃度CO₂排出源に適応可能な技術が注目されています。

採択の意義と背景

PETRONAS Future Tech 4.0は、持続可能な社会に向けたエネルギーの転換を目指すスタートアップを支援する国際的なプログラムです。特に、環境に配慮した革新的技術を持つ企業が対象となっており、カーボンクライオの技術はそのニーズを満たすものであると評価されています。このプログラムの参加を通じて、カーボンクライオは12週間にわたり専門的な指導やメンタリングを受けることができます。

イノベーションが求められる東南アジアでは、急増するエネルギー需要と脱炭素化という二つの大きな課題があります。カーボンクライオの技術は、高効率かつ低コストでのCO₂分離を行い、従来技術では難しかった高濃度CO₂源からのCO₂回収を可能とします。この技術がアジア地域において強い期待を寄せられる理由となっています。

これからの取り組み

今後、カーボンクライオは経験豊富な専門家によるメンタリングを通じて、技術や事業戦略のさらなる強化を図っていきます。また、実証プラントの展開も視野に入れており、PETRONAS社や他の企業と共にパイロットプロジェクトの検討を進める予定です。これにより、技術の効果を実証し、社会実装に向けた道筋を整えていきます。

さらに、カーボンクライオは事業パートナーとの連携を強化し、東南アジア各国からの投資を拡大していくことを目指しています。これらの取り組みにより、カーボンニュートラル社会の実現に向けた重要な一歩を踏み出すことになるでしょう。

カーボンクライオのコメント

カーボンクライオ代表の一ノ瀬社長は、「世界的に権威あるPETRONAS Future Tech 4.0に選ばれたことを大変光栄に思う。これは私たちの技術が国際的な課題解決に寄与できる可能性を示している」と語っています。また、同社が特にエネルギー業界からの脱炭素化が急務とされる東南アジア市場で強い影響を持つことを期待しています。プログラムを通じて、ペトロナス社とのさらなる連携を深め、技術を社会に実装するための努力を続けていく考えです。