AIとデータを駆使したHR部門のDX推進フォーラム
2024年9月25日、経営統合管理システム「AI-MIS」を用いて、HR(人事)部門のデジタルトランスフォーメーション(DX)について議論を深めるフォーラムが日経ホール&カンファレンスルームで行われました。主催はAOSデータ社で、各業界のベンダーが参加し、活発な意見交換が繰り広げられました。
フォーラムの目的と背景
このフォーラムは、「AIの社会実装」と「2030年における働き方」というテーマの基調講演を皮切りに、HR部門における課題解決やデータ活用に関するトピックが多く取り上げられました。特に、中小企業が直面する人事関連データのマネジメントに多くの問題が存在することが指摘されました。有効なデータ管理とAI技術の統合が、HR業務の効率化を進めるカギになるとされました。
基調講演
基調講演を行ったJIPDECの坂下哲也氏は、AIの進化がもたらす個人情報の取り扱いの難しさや、そのリスクについて詳しく説明しました。特に、生成AIが持つ可能性とリスク、そして2030年を見据えた働き方について洞察が示され、参加者の関心を集めました。
セッションの内容
Session1: AOSデータのHR部門におけるDX
AOSデータの志田大輔氏は、データの一元管理の重要性を強調し、HR部門に必要な「人」の管理がAI革命の成功に寄与すると述べました。彼の発表では、「AI-MIS」がどのように既存のシステムと組み合わさり、データを統合して業務を効率化できるかについて詳細に語られました。特に、IDXプラットフォームがどのようにHRプロセスを一元化できるかが紹介され、参加者の理解を深める内容となっていました。
Session2: セプテーニグループの取り組み
次に、セプテーニグループの進藤竜也氏が、同社の人的資本研究所の取り組みを詳しく紹介しました。データに基づく人材育成の方程式を実現するために、パーソナルデータを活用し、従業員体験を向上させる取り組みが効果的に行われています。
Session3: RYOMAのHR×AI施策
さらに、RYOMAの阿阪滉貴氏は、現代の転職市場におけるミスマッチの解消に向けたAIの活用について講演しました。特に、データの質や量を把握することがAIにおける重要な要素であると指摘し、採用候補者を魅了するためには人材の力も不可欠であると述べました。
Session4: ジンジャーのクラウド型人事システム
ジンジャー人事DX総研の堅田康太氏は、人事部門が直面する課題について、効率化を進めるためのAIの活用方法を提案しました。同社が提供するクラウド型人事労務システム「ジンジャー」により、定型業務の自動化が可能になることが確認されています。
Session5: OBCが提供するHRソリューション
最後に、オービックビジネスコンサルタントの嶋村悠佑氏が、自社の「奉行クラウド HR DX Suite」の特長について説明しました。さまざまなHRサービスを一元的に運用することで、業務効率を高めることが可能であることが示され、参加者から高い関心を集めました。
まとめと今後の展望
第3回AI-MISフォーラムは、HR部門におけるDX推進の重要性が改めて確認される場となり、AIを活用した次世代の経営戦略が求められる時代を迎えています。また次回開催予定の第4回フォーラムでは、生産管理部門のDXに関する議論が予定されており、引き続き参加者にとって価値ある情報が提供されることでしょう。
次回フォーラムのご案内
2024年10月25日には、第4回AI-MISフォーラムが開催されます。こちらも多くの皆様の参加をお待ちしております。
【AOSデータ株式会社について】
AOSデータは、2015年に設立され、データ管理技術のエキスパートとして、国内の多くの企業と個人のデータ管理を支援しています。主にクラウドデータ事業、データ復旧事業、システムデータ事業を展開しており、AIやDXに対応したデータ活用のソリューションを提供しています。