口腔ケアがアスリートのパフォーマンスに与える影響を探る実証実験
岡山県岡山市に本社を構える医療用品メーカー、ダイヤ工業株式会社のグループ企業である株式会社メディカルクラフトンは、学校法人加計学園岡山理科大学のサッカー部と連携し、アスリートにおける口腔ケアの重要性をテーマとした実証実験を開始することを発表しました。この実証実験は2025年の6月から8月までの3か月間にわたって行われ、選手たちの口腔ケアを通じて競技パフォーマンスの向上と体調不良の解決を目指すものです。
アスリート特有の健康課題
岡山理科大学サッカー部は現在、「体調不良者が多く、選手が試合や練習に揃わない」という非常に深刻な課題に直面しています。この問題は日々のトレーニングや試合のパフォーマンスに直接影響を及ぼし、チーム全体の目標達成に大きな障害となっています。アスリートが体調不良に陥る背景には、さまざまな要因が絡んでいます。具体的には、
- - 唾液の減少やドライマウス傾向
- - 酸性のスポーツドリンクを多く摂取する習慣
- - エネルギー補給目的の頻繁な間食
- - 疲労からくる歯磨きの不徹底
- - 睡眠中の歯ぎしりや食いしばり
これらの特有の環境が、アスリートにおける口腔トラブルのリスクを高め、結果として歯周病や歯肉炎を引き起こす可能性が考えられます。これが慢性的な体調不良に繋がり、パフォーマンスを著しく低下させる要因となり得るのです。
実証実験の概要
この実証実験では、岡山理科大学サッカー部の選手10名が参加し、メディカルクラフトンと広島大学の共同研究で開発された「オーラルプリベント&ケア」を約3か月間使用します。この商品は、口に含んでからブクブクうがいをし、その後にブラッシングを行うことで、虫歯菌や歯周病菌を効果的に殺菌し、口臭の軽減や歯肉炎の予防を期待できます。
使用開始から実験期間中は、専用アプリを通じて選手のスプリント比率や乳酸値などを測定し、口腔ケアの効果を前後で比較分析します。この実験を通じて、継続的な口腔ケアがアスリートの体調とパフォーマンスにどのような影響をもたらすかを探求します。
- - 実施期間:2025年6月1日〜8月31日
- - 対象者:岡山理科大学サッカー部在籍中の選手10名
今後の目標
メディカルクラフトンは、今回の実証実験を通じて、アスリートにとっての口腔ケアの重要性を具体的に示し、「口腔ケアなくしてアスリートの真の力は引き出せない」という認識を広めることを目指しています。選手たちが最高のパフォーマンスで競技人生を全うできるよう、口腔ケアの専門家として全面的にサポートし続ける方針です。
オーラルプリベント&ケア
この製品は、とろみのある液体ハミガキで、成分として含まれる塩化セチルピリジニウム(CPC)とイソプロピルメチルフェノール(IPMP)という二種類の成分のダブル効果により、口臭や歯周病、むし歯の悩みを解決に導くことが期待されています。
詳細は
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