ペアーズ、2025年春からアジア展開を開始し新市場を切り拓く

ペアーズ、アジア進出を発表

日本の恋活・婚活を先導するマッチングアプリ「ペアーズ」を運営する株式会社エウレカは、2025年春からアジア市場への展開を開始することを正式に発表しました。この展開の第1弾として選ばれたのは韓国市場です。

ペアーズは、2012年にサービスをスタート以来、累計で2500万人を超える登録者を誇る日本の人気マッチングアプリとして、独身男女の出会いの機会を数多く提供してきました。今回のアジア進出は、これまでの実績を土台に、現地のニーズに対応した形でマッチングアプリを提供することを目的としています。

アジア市場への背景と展望

ペアーズがアジアに進出する背景には、国内の市場における成長が限界を迎えているという事実があります。特に韓国市場については、若年層の人口が日本の約半分である一方、マッチングアプリの市場規模は日本の約4分の1に留まっています。このため、大きな成長の可能性が期待されています。

また、韓国市場ではカジュアルなデーティングアプリが多く存在しますが、ペアーズは「真剣な出会い」というテーマに特化することで他との差別化を図ります。特に、他の小規模アプリが個性的なコンセプトや厳格な審査基準で運営している中、ペアーズは広範囲なユーザー層にアプローチし、多くの出会いを創出することを目指しています。

アプリ最適化の取り組み

アジア展開にあたって、ペアーズはアプリの機能やユーザー体験の最適化に力を入れています。アプリの設計は、ユーザーが手軽に利用できるよう、各国のニーズに応じて調整されます。また、「本音マッチ」という機能では、日本での質問項目を現地の価値観に合ったものに変更します。例えば、韓国では信仰に対する考え方や経済的な価値観に関する質問が加わるなど、より細やかなマッチングを実現します。

具体的には、韓国では「喧嘩した時の対処法」や「貯蓄と消費に対する考え方」といった質問項目を用意しています。これにより、ユーザー同士のマッチング精度を向上させ、満足度の高い出会いを提供することが可能になります。

利用環境の改善

利用者の安全性も考慮した取り組みとして、現地での公的本人確認システムに対応した安心・安全なサービスの提供が求められます。また、アプリ全体の設計も見直され、ユーザーがどこの国でも快適に使用できるような仕組みづくりが進められています。

これにより、ペアーズはアジア各国の独自の事情に応じた最適なマッチング機能を提供します。国内での成功を基に、アジア全体で迅速的にビジネスの拡大を図る狙いです。