宿泊施設向け新たなシステム「らく通with」の登場
2025年4月24日、宿泊施設向けの新しい予約管理システム「らく通with」が、東急株式会社が提供する定額制回遊型宿泊サービス「TsugiTsugi」と連携を開始します。この連携により、宿泊施設は「らく通with」を通じて共通で登録した部屋やプランを「TsugiTsugi」のプラットフォームで販売可能になります。
「TsugiTsugi」とは?
「TsugiTsugi」は、東急株式会社が運営する、オフピーク送客に特化した新しい形のオンライン旅行代理店(OTA)です。コストやリスクを最低限に抑え、全国300以上の宿泊施設から自由に選べる宿泊サービスを提供。利用者は毎月の定額料金で好きな場所に泊まることができ、予約の手間を省くことができます。
これは特に、曜日を問わず旅行を楽しむユーザーにとって最適な選択肢です。宿泊施設も余剰客室を有効に活用する機会が増え、未稼働の客室を収益につなげることが可能になります。新しい顧客との接点を創出する一方で、平日や直前の宿泊ニーズにも応えることができるでしょう。
「らく通with」の特徴
「らく通with」は、JRグループの鉄道情報システム株式会社による、旅行会社と予約サイトの予約・在庫・料金を総合的に管理するシステムです。このシステムは、JRの「みどりの窓口」の予約・販売システムをもとに開発されており、宿泊施設の業務を大幅に効率化するメリットがあります。
更に「らく通with」は、ホテルシステム(PMS)やレベニューマネジメントツールとの自動データ連携が可能です。これにより、予約業務がスムーズに行えるようになり、人手による作業負担を軽減できます。
共通販売機能の利点
「らく通with」の新たな機能として、共通販売機能が存在します。この機能は、宿泊施設が登録したプランや在庫、料金情報を旅行会社や予約サイトが取得して販売する仕組みです。事前に在庫を確認することで、オーバーブックのリスクも減少します。これにより、安定した集客を実現できます。
これからの宿泊施設向けサービス
今回の「らく通with」と「TsugiTsugi」の連携は、宿泊業界において新しい収益モデルを生む可能性を秘めています。特に、観光地やビジネスエリアでの宿泊ニーズが高まる中、宿泊施設側にとっては、定額制の利用者を増やす絶好のチャンスと言えます。
今後も、JRシステムはさらなるサービスの拡充を図り、業界全体の発展に寄与していくことでしょう。