GMOあおぞらネット銀行とBANKEYの直接決済の新たな試み
2024年8月16日、株式会社BANKEYとGMOあおぞらネット銀行は、双方が提供するAPIを利用した直接決済の推進に向けた契約を締結しました。これにより、銀行口座からの出金プロセスが刷新され、利用者にとっての利便性が向上すると期待されています。
BANKEYの設立背景
BANKEYは2023年9月に設立された電子決済等代行業者で、関東財務局からの認可を受けています(登録番号:電代128号)。登場当初から注目を集めているのは、海外で多くの導入が進んでいる銀行口座間の直接決済システム、通称「A2A決済」を日本でも普及させようとする思惑です。このシステムは、決済時に中間業者を入れないため、安価な手数料を実現し、加盟店の振込早期化に貢献します。
消費者は、キャッシュレスな決済手段として各種ポイントプログラムを選好しますが、これらのポイントの原資は加盟店が負担する手数料から来ています。しかし、これらの見えないコストは販売価格に組み込まれ、賃上げや明確な価格転嫁を難しくしています。BANKEYは電子決済等代行業として、預金者である消費者のニーズに応え、効率的な決済プロセスを提供することで、より良い取引環境を整えていくのです。
進化するAPI連携
今回のGMOあおぞらネット銀行との契約によって、利用者は「Pay by Bank」という新たな決済手段を選べるようになります。この機能を活用すると、自らのGMOあおぞらネット銀行の預金口座から直接振込により、代金を簡単に支払うことが可能になります。ただし、振込の承認には、GMOあおぞらネット銀行のインターネットバンキングでの作業が必要です。
さらに、利用者は振込依頼の際、専用アプリを起動しなくてもBANKEYが提供するインターフェースで残高を確認でき、十分な残高があればスムーズに決済手続きが行えます。その際、GMOあおぞらネット銀行が用意した残高参照APIを活用します。
契約内容の透明性
BANKEYとGMOあおぞらネット銀行との契約内容に関する情報は、銀行法に基づいて公表されます。詳細はBANKEYの公式ウェブサイトで確認することができます。これは、消費者に安心感を提供し、透明性を確保するための措置です。
未来へのビジョン
BANKEYは「銀行口座決済の当たり前を変える」というビジョンのもと、今後も銀行口座からの出金プロセスを刷新し続けます。API接続を通じて、直接決済の普及と、それに伴う決済分野での革新を追求しています。決済はビジネスの一環であり、新たな手段を通じて、利用者にとってより良い体験を提供できるよう、業界のパートナーと協力していく考えです。
BANKEYは新しい時代の決済システムを実現し、消費者、加盟店、金融機関にとってのメリットを創出するため、引き続き努力を重ねています。
BANKEYの基本情報
- - 所在地:東京都千代田区西神田2丁目1−8−12F VORT神保町III
- - 代表者:代表取締役 阪本 善彦
- - 資本金:8,100万円(資本準備金4,000万円含)
- - 設立年月日:2023年9月1日
- - URL:https://bankey.jp/