エイゾスが提供するAI解析プラットフォーム「Multi-Sigma」に新機能追加

株式会社エイゾスが7月31日に新たに発表したのは、AI解析プラットフォーム「Multi-Sigma」への連鎖解析機能の追加です。この機能は、複数のAIモデルを組み合わせて一括解析を行うことができる画期的な特性を持ち、特に製造業の現場での活用が期待されています。従来のAI解析手法においては、単一のAIモデルが一般的であり、複雑な製造工程を一つのブラックボックスにしてしまう傾向がありました。このため、各プロセスに関する詳細な解析が困難で、新たな変数の追加や改善が必要な時に全体のデータを再取得する必要が出てくることがありました。この新しい連鎖解析機能は、これらの課題を克服します。具体的には、製造工程を個別のプロセスに分解し、各々に基づくAIモデルを構築します。その後、それらを連結させて全体を解析することが可能になります。これにより、それぞれのプロセスへの変更が全体に与える影響を分かりやすく評価できるのです。例えば、もし1つのプロセス（Process 1）の条件を変更したとしても、そのモデルだけをアップデートすることで、他のプロセスとの連携を保ちながら連鎖解析を実施できるため、全てのデータを再取得することなく解析が行えます。さらに、この連鎖解析は異なる部門間でも適用可能で、例えば市場調査部門と設計部門、営業部門などがそれぞれの分析を基に高次なデータマネジメントを行うことができます。多様な専門分野のデータを集めることで、全体的な効率性と生産性の向上が期待されています。また、これまでに存在したノーコードのAI解析ツールでは、通常1つのアウトプットを得ることが一般的でしたが、Multi-Sigmaは最大100個のアウトプットを同時に解析できることが特徴です。これにより、より多面的なビジネスインサイトを導き出すことが可能となります。連鎖解析機能により、プロセス内の因果関係の理解も深まるため、不良品発生の原因を特定しやすくなります。このように、AI解析技術の進化が製造業の生産プロセスを支える重要なツールとなることは間違いありません。また、エイゾスはこの新機能を活用した企業向けのウェビナーも開催しています。多くの方にその実力を知ってもらい、業務の改善に役立ててほしいと願っています。この機会にAI解析の可能性を体験してみましょう。