モベンシス、次世代リアルタイム制御技術を提案 ‒ Physical AIをIIFES 2025で公開

モベンシスが提案するPhysical AIの未来

モベンシス株式会社が、製造業に革新をもたらす「Physical AI」に関する新技術を発表する準備を進めています。この技術は、2025年11月に開催される「IIFES 2025」で初めてお披露目されます。東京ビッグサイトで行われるこの展示会は、業界の発展を示す重要な場となるでしょう。

産業オートメーションの新時代

昨今、生成AIやデジタルツイン技術の急速な進化により、産業オートメーションの分野では製造現場が知能化され、自律化が加速しています。このトレンドに呼応する形で、モベンシスはリアルタイムで動作を制御するソフトウェア技術を開発しました。これにより、次世代のものづくりに向けた新たな価値創造が見込まれています。モベンシスは、「Physical AI」を実現するための取り組みを強化しており、その成果がIIFES 2025で体験できることを楽しみにしています。

展示会の見どころ

モベンシスのブース（5-27）では、以下の新技術が実際に体験できるデモンストレーションが行われる予定です。具体的には、モーション制御の実機デモや新技術の詳細についての説明を体験することができます。

WMX-AI

特に注目されるのは、AIによる「予測」「適応」「自律動作」を可能にする新たな制御スタック、WMX-AIです。この技術を使用することで、シミュレーションと実世界のギャップを解消することが可能となり、Physical AI実現に向けた重要な一歩を示します。この実機デモでは、参加者がリアルタイムでその効果を体感できるでしょう。

Soft PLC for WMX3

また、IEC 61131-3準拠の新機能を搭載した「Soft PLC for WMX3」は、歴史あるPLC資産を活用しつつ、高性能なモーション制御を実現するものです。これにより、既存の設備を最大限に活かしつつ、新たな技術を採用するフレキシビリティを提供します。

31.25µs 超高速同期制御デモ

さらに、超高速通信技術とクロスカップリング制御を駆使したデモでは、リアルタイムでの高精度な軌跡制御が実演されます。このデモは産業機器の制御性能を極限まで引き出しており、製造業界に対する大きなインパクトが期待されます。

セミナーの詳細

また、展示会ではモベンシス主催のセミナーも行われます。副社長の本間広光が登壇し、産業機械とAIの融合による新たな制御アーキテクチャについて、豊富な事例を元に解説します。セミナーのテーマは「半導体製造装置からヒューマノイドまで ― Soft Motion®が拓く未来」で、2025年11月20日（木）14:00～14:40、展示会場内のセミナー会場Eで開催されます。

参加は無料ですが、事前登録が必要ですので、興味のある方はぜひこの機会に登録をお勧めします。