高校生が秋葉原のごみ問題に挑戦
2025年8月2日、東京都の秋葉原で高校生たちが地域のごみ問題に取り組む探究型フィールドワークが実施されました。このプログラムは、Loohcs株式会社が運営する大学受験予備校「ルークス志塾」柏校と、資源リサイクル事業を展開する株式会社丸幸のコラボレーションのもと行われました。
現地調査とアイデアの議論
参加した高校生たちは、午前中に秋葉原の街を巡り、見逃されがちなポイ捨て問題の実態を調査しました。特に、観光地であるにもかかわらず、ごみ箱が少ないことに加え、自治体や企業が直面している回収コストの課題を学びました。
午後には校舎に戻り、現地調査で得た情報をもとにアイデアを考案。学生たちは「アプリでポイント付与」「分別しやすい回収ボックス」といった解決策を提案しました。しかし、企業担当者からは「インセンティブ設計の難しさ」「実現コストの高さ」といったフィードバックがあり、高校生たちはアイデアの実現性を改めて考える機会となりました。
高校生たちの気づき
このプログラムに参加した高校生からは次のような感想が寄せられました。
- - 「ごみ問題は単なるマナーの問題に留まらず、テロ対策や経済的な観点からも複雑であることに気づいた。」
- - 「実現性を考慮してアイデアを出すことが重要であると学んだ。」
- - 「ごみを拾うだけでなく、分別や回収の方法まで考える必要があることに気づかされた。」
- - 「身近な問題だと思っていたが、実際には多くの課題が存在することを知った。」
企業担当者の評価
株式会社丸幸の丸井剛氏は、発表を通じて高校生たちの発想力に感銘を受けたと述べ、「社会人として実現可能だと感じるアイデアであり、さらに発展する可能性を秘めている」と評価しました。また、教員の支援方法についても「過度な支援はせず、自分たちで考える環境が整っている」と述べ、生徒たちの成長を感じられる機会となったことを強調しました。
意義と今後の展望
この探究型プログラムは、社会課題を学ぶと同時に進路探究に繋がる「リアルな学び」を提供しました。Loohcs志塾では、地域企業とのさらなる連携を目指しており、生徒たちに「現実社会で役立つ学び」を体験させる機会を増やす方針です。
ルークス志塾とは
Loohcs志塾は、総合型選抜(旧AO入試)に特化した大学受験予備校です。多くの生徒を難関大学合格へ導く実績があり、慶應義塾大学には毎年100名以上の生徒が合格しています。個別指導と少人数のグループ討論を組み合わせ、生徒一人ひとりに適した支援を行っています。
Loohcs株式会社について
Loohcs株式会社は「すべての人を主人公に」というビジョンのもと、大学教育に先駆けたリベラルアーツ学習と、実践的なスキルを学ぶプロジェクトを通じて、子どもたちが自らの人生を「美しい物語」として語る場を提供しています。
株式会社丸幸について
株式会社丸幸は、資源循環型社会の実現を目指し、産業廃棄物や一般廃棄物の収集運搬と処分業を展開する企業です。「廃棄物を資源に変える」という理念のもと、高い処理能力を備えた中間処理施設を有しています。未来へ資源をつなげる取り組みに力を入れています。