音声注文AI解析ソリューションの新たな実証実験
株式会社データ・アプリケーション(DAL)と株式会社アドバンスト・メディアは、音声注文AI解析ソリューションのPoC(コンセプト実証)を行いました。この新しい技術は、売主と買主が電話で行う音声注文をデジタル化し、販売管理システムと連携させることによって、買主への注文請書の自動生成を実現するものです。
音声注文のデジタル化と業務効率化
このソリューションは、アドバンスト・メディアの音声認識API「AmiVoice API」と、DALのエンタープライズデータ連携プラットフォーム「ACMS Apex」、データハンドリングプラットフォーム「RACCOON」を連携させて利用し、音声をテキスト化することで、より正確な注文データの生成を可能にしました。これにより、受発注業務の効率化や人的ミスの削減に加え、業務の正確性も向上することが期待されています。
成果の実証と今後の展望
PoCの結果として、音声認識率は高い精度を持ち、生成AIのプロンプト作成技術も活用することにより、会話内容をデータ化する可能性が実証されました。このように新しいデータプラットフォームの構築は、業務の効率化を図るだけでなく、在庫管理や顧客の声(VOC)分析への応用が見込まれています。
DALとアドバンスト・メディアは、このプロジェクトを通じて、さらなる技術革新に向けて協力していく考えを示しています。この取り組みは、企業間の取引をより円滑にし、クライアントとの関係を深める重大なステップとなるでしょう。
企業紹介
(1)株式会社データ・アプリケーション(DAL)
1992年設立のDALは、国内におけるデータ連携技術の先駆者として、パッケージソフトウェア「ACMS」シリーズを展開しています。特にEDI(電子データ交換)分野では高い信頼性を誇り、多くの企業で利用されています。現在、2,900社以上の導入実績があります。
(2)株式会社アドバンスト・メディア
1997年に設立されたアドバンスト・メディアは、日本語音声認識技術「AmiVoice」を開発し、音声認識市場においてリーダーとしての地位を確立しています。多様な業界で活用される音声認識ソフトやクラウドサービスを提供しています。
結論
音声注文AI解析ソリューションは、従来の業務プロセスを大きく変革する可能性を秘めており、今後の更なる開発と導入が期待されます。この新たな技術が普及することで、企業の業務効率化が進むことは間違いありません。関係する企業とともに、今後の進展を注視していきたいと思います。