メタリーの世界進出
2015-10-20 13:36:51
鉄・非鉄金属スクラップのマッチングサイトが世界対応を開始!
鉄・非鉄金属スクラップの未来を切り開く「メタリー」
2023年10月19日、東京都港区に本社を構える株式会社メタリーが、グローバルに展開を進める新たな一歩を発表しました。鉄・非鉄金属スクラップのBtoB買取マッチングサイト「メタリー」が、英語を含む世界7ヶ国語での対応を開始したのです。このサービスは、国内ユーザーの登録数が増加している一方で、海外からのニーズも着実に高まる中で、特に日本の品質の高いスクラップを求める声に応える形でスタートしました。
海外からのニーズの高まり
メタリーは2015年9月の設立以来、国内の取引に成功し続けています。しかし、アメリカやブラジル、中国、ベトナム、台湾、韓国、シンガポールなどからのアクセスが増加し、全体の約1割を占める状況が見受けられました。特に、今後の日本経済の景況感に懸念がある中、市場の効率化と海外販路の拡大がメタリー会員から求められる声として寄せられてきました。
海外ユーザーはまず日本語の情報を理解できるように配慮され、今後はニーズを調査しながら段階的に翻訳の精度を向上させていく予定です。これにより、国内外での取引の円滑化が期待されています。
世界の鉄鋼市場の変化と展望
鉄鋼市場では、中国が世界の粗鋼生産の過半数を占めていますが、中国の景況感が不透明であるため、内需が生産量を下回る事態が生じています。この影響で、これまで需要があった周辺国への安価な販売が進んでおり、スクラップの使用量が減少しています。経済産業省も2015年に提出した貴族素材強化プランの中で、供給過剰による価格の低下が今後予測されている中、日本は高品質なスクラップ供給国としての地位を維持することが求められています。
スクラップは、工場での加工や建設物の解体作業から発生します。日本のスクラップ供給が安定している中で、国内の需要は人口減少に比例して減少する見通しです。このため、アジアの新興国への販路開拓が日本企業にとって重要な戦略となるでしょう。
メタリーの取引システムとその利用法
「メタリー」は、買い手と売り手の間でスクラップ買取のやりとりを行うためのプラットフォームを提供しています。ユーザーはオープンな場で商品を出品でき、興味のある商品を検索し「交渉する」ボタンを通じて、売り手とのコンタクトを取ります。その後、クローズなメッセージ機能を使用して具体的な社名や価格についてやりとりを行い、現行の商習慣を考慮した形で取引を進める仕組みが整っています。取引内容は相手に非公開にしつつ、取引回数や口コミ評価を通じて信用を構築することが可能です。
商品は、銅やアルミなどのスクラップのカテゴリーに分けられ、発生エリアや重量当たりの単価、状態や配送の負担に関する情報が、写真付きで詳細に掲載されています。また、言語の切り替え機能を用いて、各国のユーザーが使いやすいインターフェースを提供しています。
未来の展望
良質な商品の提供を求める買い手にとって、新たな取引先の開拓は重要なテーマです。一方、売り手にとっては複数の買い手と交渉ができるチャンスが広がり、高値でスクラップを売却できる可能性も高まります。さらに、インターネットを利用した取引はコスト削減にもつながるため、双方にとってメリットの多いシステムといえるでしょう。また、現在は利用料が完全無料となっていることも、より多くのユーザーを惹きつけています。
メタリーが提供するプラットフォームは、今後日本の金属スクラップ産業における新たな可能性を切り開く鍵となることでしょう。日本のスクラップが世界へと広がる未来に期待が高まります。
会社情報
- 会社名
-
株式会社メタリー
- 住所
- 東京都港区東麻布2-29-4-303
- 電話番号
-
090-5678-5708