イノカと住友理工の協業がもたらすネイチャーポジティブの未来
株式会社イノカと住友理工株式会社は、自然共生社会を実現するための協業を開始したと発表しました。本協業の主な目的は、人類と自然が共に繁栄する世界を作り出すこと。イノカは、海洋生物や水圏の生態に精通した専門家たちが集まり、持続可能な事業を創出してきた企業です。
イノカの強みとミッション
イノカの強みは、様々な水生生物に関する専門知識を持つ研究者たちが在籍しているところです。同社は「人類の選択肢を増やし、人も自然も栄える世界をつくる。」というミッションを掲げ、産官学との連携を強化し、環境関連の新規事業開発に取り組んできました。これまでは149社と協力し、232台の水槽を設置。多くの教育プログラムも提供してきました。
住友理工の環境への取り組み
住友理工は、「環境長期ビジョン2050」を策定し、脱炭素社会や資源循環型社会の実現を目指しています。高分子材料技術を活かして、社会が抱える多様な課題に取り組み、持続可能な社会を構築することに貢献しています。今回の協業を通じて、イノカの「環境移送技術®」と住友理工が持つ先進技術とを結びつけ、新たな事業創出を目指します。
海洋環境の深刻な課題
私たちの海洋は、気候変動や人間活動の影響を受け深刻な問題に直面しています。海水温の上昇や酸性化、プラスチック汚染など、サンゴ礁の死滅や漁獲量の減少を引き起こしているのです。これに対処するため、イノカと住友理工は革新的な技術を開発し、海洋環境の保全と持続可能な利用に貢献します。
今後の取り組みと展望
すでにイノカの技術を活用し、住友理工の素材に関する基礎評価を進めています。今後は、実験データを基にして海洋環境に適合した新たな素材開発を行い、海洋環境保全に貢献する製品を目指します。また2025年3月からは、両社が参画する「三河湾渚フォーラム」を通じて、多様なパートナーと協力しオープンイノベーションを推進していく予定です。
まとめ
イノカと住友理工の協業は、単に企業同士の連携にとどまらず、自然や生態系を守るための重要な一歩です。海洋環境を持続可能に保つための取り組みは、未来の世代にも影響を与えるでしょう。両社はこの協業を通じて、新たな価値創造に挑みつづけることで、環境問題解決の一助となることを目指します。