世界最大のラン開花
2025-06-06 14:23:04

国立科学博物館で世界最大のラン、グラマトフィルム・パンテリヌムが開花

世界最大級のランの開花



国立科学博物館筑波実験植物園において、世界最大のラン、グラマトフィルム・パンテリヌムが開花しました。この植物は国内ではほとんど見ることができないもので、草丈230cm、花茎の長さ226cmに及び、計5本の花茎から約375輪もの花を咲かせています。ボルネオやニューギニアなど熱帯雨林の高い木の枝に生育するため、栽培が非常に困難なこの種が、筑波の温室で初めて花を咲かせたのです。

開花の背景



グラマトフィルム・パンテリヌムは、特異な生育環境が必要で、自生地以外での開花は極めて難しいとされています。筑波実験植物園では12年間の試行錯誤の結果、ついにこの偉大な開花を成し遂げました。

この種は、分類が複雑であり、以前はグラマトフィルム・スペキオスムと混同されていましたが、新たなDNA解析によって明確な区別が可能となりました。これにより、今回の開花はただの美しさだけでなく、生物学的な観点からも大きな意義を持つことが期待されています。

大きさと特異性



実際に温室内では、高さ約4メートルの位置からこの壮大なランを見下ろすことができ、その存在感は圧倒的です。特徴的な花は直径約10cmで、6枚の花弁を持つ美しいもの。外見に関する興味深い点として、一部の花はなんと4枚の花弁を持つものもあり、このことが意味するところは未だに謎として残っています。

その他の見どころ



筑波実験植物園では、グラマトフィルム・パンテリヌム以外にも、バンドプシス・リッソキロイデスという巨大なランや、最小クラスの花を持つヨウラクラン属、さらにプラティステレ・ステノスタキアといった多様なランも開花中です。この異なるサイズのランたちを見ることで、訪れる人々はその多様性を実感することができるでしょう。

つくば夏の洋蘭展



さらに、6月8日から15日まで、「つくば夏の洋蘭展」が開催されます。ラン栽培の名手たちが育てた最新の園芸品種や珍しい野生種が一堂に展示され、夏の魅力的なランの世界を堪能できます。

見逃せない情報



展示情報


  • - 見頃期間: 6月下旬まで
  • - 展示場所: 国立科学博物館 筑波実験植物園 水生植物温室
  • - 開園時間: 9:00〜16:30(入園は16:00まで)
  • - 入園料: 一般320円(高校生以下および65歳以上は無料)、団体250円(20名以上)

この機会をお見逃しなく、ぜひ筑波実験植物園へお越しください。特別なランの魅力を体験しに来てください。


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会社情報

会社名
文化庁
住所
京都府京都市上京区下長者町通新町西入藪之内町85番4
電話番号
075-451-4111

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