アイシンの太陽電池実証
2025-03-31 13:05:02

アイシン、ペロブスカイト太陽電池の実証を安城工場でスタート

株式会社アイシンが今、注目される次世代エネルギー技術の実証に乗り出しました。2025年3月から愛知県安城市の工場において、ペロブスカイト太陽電池の社内実証を開始することが発表されました。この新しい太陽電池は、薄型で軽量、さらに曲げることも可能という特性から、従来のシリコンベースの太陽電池では設置が困難な場所にも適用できるため、再生可能エネルギーの普及に大きく寄与することが期待されています。

ペロブスカイト太陽電池の開発にあたっては、20年以上もの間、太陽電池に関する研究を積んできたアイシンのノウハウが生かされています。特に、この技術は自動車部品の製造経験を元にしたものづくりの力を活かし、薄ガラスで構成された独自のフィルム構造が持つ高い耐久性が魅力の一つです。

安城工場での具体的な実施内容としては、工場敷地内の四方壁面や屋根に順次ペロブスカイト太陽電池を設置し、発電評価や施工性の評価、さらには国内初の系統連系による運用評価を行う予定です。2025年9月末には約30kWの発電容量を見込んでおり、方角や日射強度による発電量の差異、施工時間やコスト、異常管理の検証を通じて、今後の社会実装に向けた課題の洗い出しとその解決策を模索することになります。

これにより、アイシンはペロブスカイト太陽電池の設置箇所を増やし、それに伴う実証も社内外で進めていくこととなります。そして、早期の実用化を目指して研究開発を推進し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献する姿勢を堅持します。

アイシンは企業理念として「“移動”に感動を、未来に笑顔を。」を掲げており、その実現に向けて環境や社会に良い影響を与える技術の開発に励む姿勢を忘れません。また、今回のプロジェクトは国立研究法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業の成果を活用したものであり、技術の社会実装に向けた一歩として注目を集めています。

さらに、アイシンは「あいちカーボンニュートラル戦略会議」の事業化支援対象に選定された「ペロブスカイト太陽電池普及拡大プロジェクト」にも取り組んでおり、その関連情報は公式サイトでも詳細に紹介されています。

これからのアイシンの進展が、再生可能エネルギーの普及とカーボンニュートラルの実現にどのように寄与していくのか、多くの人々が期待を寄せています。アイシンのペロブスカイト太陽電池の実証が成功を収め、新たなエネルギー時代が訪れることを願うばかりです。


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会社情報

会社名
株式会社アイシン
住所
愛知県刈谷市朝日町2-1
電話番号
0566-24-8441

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